欧州委員会、ウクライナのEU加盟交渉開始を勧告

(VOVWORLD) -EU=欧州連合の執行機関である欧州委員会は8日、ウクライナのEU加盟交渉について、最終的な条件が満たされ次第、開始するよう提言しました。
欧州委員会、ウクライナのEU加盟交渉開始を勧告 - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)

欧州委の報告書によりますと、ウクライナは正式な加盟交渉を開始するための7つの条件のうち4つを満たしたとしています。

欧州委員会は、本格的な交渉は来年始めるべきだとしています。 フォンデアライエン欧州委員長は同日、「きょうは歴史的な日だ。なぜなら欧州委員会はきょう、欧州理事会にウクライナ、モルドバ両国との加盟交渉開始を勧告するのだから」と述べました。

ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの軍事衝突直前の2022年2月、EU加盟を申請しました。ゼレンスキー氏は今回の発表を歓迎し、「きょう、ウクライナと全欧州の歴史は正しい一歩を踏み出した」「あらゆる困難が待ち受けているが、我々は前に進む」などと述べました。また、「力強い歴史的な一歩だ」と述べ、必要な改革の実施を確約しました。

欧州委員会がウクライナのEU加盟交渉について提言したことを受け、ジョセップ・ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は本日、以下の声明を発表した。

「国連総会は本日、賛成141票、反対5票(棄権35票)という圧倒的多数で、『ウクライナに対する侵略』に関する決議を採択した。決定は明確である。世界は主権国家に対する違法かついわれのない攻撃に対し、大きな非難の声を上げた。これは歴史的な瞬間だ。国連の加盟国は一丸となって、国連憲章にうたわれている価値や原則を尊重する態度を明確にした。

ロシアの侵略と、ベラルーシの関与を最も強い言葉で非難し、ウクライナへの武力行使を止め、ウクライナ全土から即時、完全かつ無条件で全ての軍隊を撤収させるよう求めた。EUとその加盟国は、この決議の準備にあたり、ウクライナおよび他のパートナーと手を携えて取り組んできた。本決議を支持し、共にルールに基づく国際秩序を守るために共に立ち上がっている全ての国に感謝したい。今後もわれわれは、世界の平和と安全のために、大小に関わりなく全ての国家を守り、ウクライナを支え、その民主的な機関や民主的に選ばれた代表者を支援し続ける必要がある」

EU=ヨーロッパ連合が、12月に開かれる首脳会議で、ウクライナとの加盟交渉の開始を認めるかが焦点となる中、EU加盟国でありながらロシア寄りの姿勢を示すハンガリーのオルバン首相は、交渉の開始に反対する考えを表明しました。アナリストらによりますと、EU加盟国27カ国がウクライナとの交渉開始に賛成しても、ウクライナとロシアの軍事衝突が複雑に推移している背景の中で、ウクライナがEUに加盟するためには時間がかかる可能性があると予測しています。

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