11月23日からの主な国際ニュース


*内戦が続くシリアと隣国トルコとの国境付近で、トルコ軍が、ロシアの爆撃機を領空侵犯したとして撃墜しました。これに対し、ロシアのプーチン大統領が「ロシアとトルコの2国間関係に深刻な影響を与えるだろう」と述べるなど緊張が高まっています。ロシア国防省は、ロシアのメディアに対し、撃墜されたのはシリアの上空6000メートルを飛行していたロシアの爆撃機「スホイ24」だと明ら かにしました。プーチン大統領は、先週、南部のソチでヨルダンのアブドラ国王との会談の中で、「テロリストの手先がロシアの爆撃機 を背後から襲った」と述べ、トルコをテロリストの手先と呼び強く非難しました。そのうえで、「爆撃機はトルコに脅威を与えていなかった。ロシアとトルコの 2国間関係に深刻な影響を与えるだろう」と述べました。

*中東や北アフリカの難民・移民流入問題をめぐり、欧州連合とトルコは先週、ブリュッセルで開かれた首脳会議で、EUが同国の難民対策のため 30億ユーロ(約3900億)を資金支援する一方、トルコがEU域内に渡る移民らの流出抑制に努めることで合意しました。対テロでの連携強化も図ります。EUではトルコからギリシャに渡って域内に大量流入する移民らの問題が深刻化していました。合意によりますと、EUはトルコが受け入れている220万人以上のシリア難民の環境改善などのために30億ユーロを支援します。一方、トルコは難民として受け入れられない移民の流出阻止や出身国への送還などでEUと協力することになります。

*ロシアのプーチン大統領は先週、イランの首都テヘランを訪問し、最高指導者ハメネイ師と会談しました。ロハニ大統領とも会談しました。プーチン氏のイラン入りは8年ぶりです。内戦が続くシリアの和平を巡って国際社会が対立するなか、アサド政権支持で一致するロシアとイランは連携を強調する狙いがあります。

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