トランプ氏、投票日控えNYで大規模集会 反移民感情に訴えかけ

(VOVWORLD) - アメリカ大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領は27日、投票日を目前に控え、ニューヨークの「マジソン・スクエア・ガーデン」で選挙集会を開催し、再選に向けて移民問題に対する強硬姿勢をアピールしました。

トランプ氏は、大統領に就任したその日に「移民の流入を阻止するため、大規模な追放プログラムを開始する」と明言しました。

民主党側は、トランプ政権時の首席補佐官を務めたジョン・ケリー氏の発言を根拠に、トランプ氏を「ファシスト」や権威主義者と批判しています。トランプ氏の演説は、民主党候補のハリス副大統領を破れば「過去に例のないほど過激な政策を推進する大統領」となる可能性を感じさせる内容となりました。

この大規模集会は、2020年大統領選後の選挙結果を覆そうとした経験を経て、政治史上特に劇的な「返り咲き」を狙うトランプ氏の「最後のステージ」と位置づけられています。演説の前には、一部の支援者が過激な発言を行い、ハリス氏やクリントン元国務長官、移民やホームレス層を批判しました。また、元コメディアンのトニー・ヒンチクリフ氏は、プエルトリコを「ごみの浮島」と称しましたが、トランプ陣営はこれは「冗談」であり、陣営の考えを反映したものではないと説明しました。

トランプ氏の発言の多くは誇張や虚偽を含むもので、ハリス陣営はこれが穏健派や不満を持つ共和党員のハリス氏支持を引き出す可能性があると見ています。一方、トランプ氏はこうした発言によって、基盤となる支持層を固め、普段は投票しないがトランプ氏の強硬な政策を支持する層を奮起させる狙いもあるとみられます。(CNN.co.jp)

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