トー・ラム書記長 ハノイを科学技術・イノベーションの中心地へ
(VOVWORLD) - トー・ラム書記長は、ハノイを科学技術とイノベーションの中心地とし、知識経済に基づく地域および国家発展を推進する中核的原動力として発展させることを提案しました。
ハノイ市党委員会第18回代表大会が16日午前、ハノイのミーディン国家会議センターで開幕しました。この大会は2025年から2030年の任期を対象とするもので、トー・ラム共産党書記長、ルオン・クオン国家主席、ファム・ミン・チン首相、チャン・タイン・マン国会議長らが出席しました。市党委員会直属の136党組織、約50万人の党員を代表する550名の代議員が参加しました。
トー・ラム党書記長(写真:Thống Nhất/TTXVN) |
大会でトー・ラム書記長は、ハノイ市党組織の在り方について明確な方向性を示しました。清廉で強固な党組織と政治システムを構築し、模範を示し、行動し、責任を果たすこと。そして、すべての幹部・党員が共通の利益のため、人民に奉仕するため、果敢に考え、果敢に行動し、果敢に責任を負うべきだと強調しました。
書記長が特に力を入れたのが、首都の将来像についてです。「文化的伝統・アイデンティティ・創造性」をあらゆる発展方針の中心に据える必要性を指摘し、時代の英知とグローバルな視野を持つ「文明的・現代的・持続可能な首都」を目指すべきだと語りました。
その実現に向けて、「3つの創造の極」を形成するとしています。
第一の極は「遺産」です。歴史的中心部とホン川沿岸空間、コーロア城といった、ハノイの長い歴史を物語る場所が含まれます。
第二の極は「知識」。国家大学や各研修・研究センターを中心に、人材育成と知的活動の拠点とします。
そして第三の極は「技術」。ホアラック・ハイテクパークや各イノベーション地区を核として、最先端技術の開発拠点とします。
これら3つの極が首都全体の創造力を牽引する軸となり、歴史・知識・技術の価値を最大限に活用することで、ハノイを過去・現在・未来が融合する都市へと変えていくというビジョンです。
トー・ラム書記長はさらに、都市構造の抜本的な改革を打ち出しました。
(テープ)
「新たな段階における首都ハノイの発展は、『一極集中』モデルから『多極・多中心』構造への根本的な転換を必要としています。各都市圏は首都という統一体の中で、それぞれ特別な使命を担います」
具体的には、ホアンキエム・バディン地区を含む中心部が政治・文化・遺産保存の役割を果たし、ホアラック・ハイテクパークがある北西部はハイテク、教育、研究の中心に。現代的な工業団地がある南部は物流、支援産業、機械、加工を担当し、ゲートウェイ港湾がある東部は商業・サービスの中心となります。
トー・ラム書記長はまた、ハノイを科学技術とイノベーションの中心地とし、知識経済に基づく地域および国家発展を推進する中核的原動力として発展させることを提案しました。対外関係や国際協力を推進し、世界の主要都市との協力ネットワークを拡大するとともに、「グリーン・スマート・クリエイティブシティ」ネットワークにも積極的に参加していく方針を示しました。