バイデン米大統領 スナク英首相と会談 和平継続訴える
(VOVWORLD) -アメリカのバイデン大統領は12日、イギリスのスナク首相と英領北アイルランドのベルファストで会談しました。
(写真:AFP/TTXVN) |
北アイルランドでの約30年間にわたる紛争に終止符を打った和平合意「ベルファスト合意」の成立から10日で25年となったことを祝福し、今後も平和な未来を築く方針で合意しました。
英メディアによりますと、バイデン氏は会談後、ベルファストで演説し、「北アイルランドは(紛争の頃に)戻らない。神に祈ろう」と和平の継続を訴えました。
バイデン氏は同日、自身のルーツがあるアイルランドに移動しました。19世紀の飢饉(ききん)の時期に米国に移住した高祖父が出港したとされるカーリングフォードを訪れ、住民の歓迎を受けた。バイデン氏は「先祖はどうしてこんな美しい所を去ったのだろう」と語ったといいます。
北アイルランド紛争では1998年の和平合意までに約3500人が犠牲となりました。現地では今も、居住地域や学校が宗派によって分かれていることが多く、必ずしも融和が進んでいるとはいえない状況です。
ベルファスト合意にはアメリカのクリントン政権(当時)が仲介にあたった経緯があります。かつて上院議員として和平実現に取り組んだバイデン氏の今回の訪問が和平の継続に貢献すると期待されています。バイデン氏は北アイルランドに向かう前、記者団の取材に応じ、今回の訪問の目的を「和平を維持すること」としました。(sannkei.com)
バイデン氏は14日までアイルランドに滞在する。13日にアイルランドのヒギンズ大統領と会談し、アイルランド議会で演説する。