ザン大使

席上、国連常駐ベトナム代表団の団長を務めるダン・ホアン・ザン大使は、各国の代表とともに、キューバに対するアメリカの経済・貿易・金融封鎖に反対すると同時に、これらの措置が国際法に違反しており、国連憲章の基本趣旨と原則に逆行していると確認しました。

また、ザン大使は、ベトナムが主権を持つ国に対するあらゆる一方的制裁措置に反対すると改めて強調しました。さらに、ザン大使は、アメリカに対し、キューバへの制裁を停止するとともに、キューバをテロ支援国家指定リストから除外し、対キューバ政策を変更するよう呼びかけました。これは、平等・それぞれの国の主権と政治的独立の相互尊重を基礎にした両国国交正常化を目指すことです。

一方、席上、各国の代表は、過去60年間にわたり長引くアメリカの禁輸措置によるマイナスの影響にさらされているキューバ人の困難を分かち合いました。これらの禁輸措置が解除されなければ、キューバが社会経済開発や持続可能な開発目標を達成することは出来ないとの懸念が相次ぎました。

なお、2日、国連総会は、「米国の対キューバ経済・貿易・金融封鎖解除の必要性」に関する決議を賛成票187、反対票2、棄権1で採択しました。