ベトナム、生殖に関する自己決定権を法制化

(VOVWORLD) - 今日7月11日は世界人口デーです。今年のテーマは「変化する世界における生殖の自己決定権」で、個人の意思を人口政策の中心に据えることを呼びかけています。
ベトナム、生殖に関する自己決定権を法制化 - ảnh 1国連人口基金ベトナム事務所のマット・ジャクソン代表

ベトナムでは6月、国会常務委員会が人口法令を改正し、夫婦や個人が出産時期、子どもの数、出産間隔を自分で決められるとする新しい規定を設けました。

国連人口基金ベトナム事務所のマット・ジャクソン代表は、この法改正を「人権における大きな転換点」と評価しています。ジャクソン代表によりますと、これまでベトナムは「人口管理・統制」の考え方でしたが、今回の改正により個人の自主性を重視する姿勢に変わったということです。ジャクソン氏は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは人口政策の分野で大きな成果を上げています。特に、個人が自分の人生を自由に決められる権利を重視する姿勢が評価されています。現在、ベトナムは多くの国と同じように少子高齢化という課題に直面しています。こうした状況だからこそ、人権を基本とした政策を進めることが、これまで以上に重要になっているのです。具体的には、すべての国民が誰からも圧力をかけられることなく、正しい情報に基づいて子どもを持つかどうかを自分で決められるようにすることです。偏見や差別を受けることなく、一人ひとりが自由に選択できる。これが生殖の自由の本当の意味なのです」

国連人口基金は今後もベトナム政府と協力して、一人ひとりの選択と未来が尊重される社会の実現を目指すとしています。

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