１０日、メキシコ市で、写真撮影に応じるメキシコのロペスオブラドール大統領、アメリカのバイデン大統領、カナダのトルドー首相＝アメリカ政府

アメリカ、カナダ、メキシコの北米３カ国首脳は１０日、メキシコ市で会談し、移民対策や半導体サプライチェーン（供給網）の強靱（きょうじん）化などで連携していくことで一致しました。アメリカのバイデン大統領は会談後の共同記者会見で「この地域が直面する課題に最も近い友人と共に取り組む」と強調しました。

アメリカ政府の発表によりますと、３カ国は北米地域での半導体関連の投資増加を目的にフォーラムを設置することで合意しました。政府高官や産業界代表が参加する形で、今年前半の開催を目指します。

３カ国首脳会談は２０２１年１１月にワシントンで開かれて以来です。バイデン氏は会見で、供給網を強化し、戦略物資を巡る協力を深める方針を確認したと言及しました。「歴史上、かつてない水準」の移民の流入を経験していると危機感を示し、対策に取り組む姿勢を示しました。（時事通信）