米印首脳が電話会談、関税導入後3回目 二国間関係など協議
(VOVWORLD) - インドのモディ首相は11日、アメリカのトランプ大統領と電話会談を行い、二国間関係の進展状況のほか、地域情勢や国際情勢などについて協議したと明らかにしました。
モディ氏は、トランプ氏と極めて温かく、有意義な協議を行ったとXに投稿し、「インドとアメリカは世界の平和、安定、繁栄に向けて引き続き協力していく」と述べました。
ホワイトハウスの当局者は、電話会談が行われたことを確認しましたが、協議内容の詳細については明らかにしませんでした。
アメリカが8月、ロシア産原油の大量輸入を理由にインドに対する関税を50%に引き上げて以降、両首脳による電話会談は今回で3回目となります。インドはこれまで、関税の引き下げを繰り返し求めてきました。
スウィッツァー・アメリカ通商代表部(USTR)次席代表は今週、2日間の日程でインドを訪問し、同国の当局者と会談しましたが、USTRはこれらの会談についてコメントしていません。
アメリカ商務省の元高官で、現在はキング・アンド・スポルディング法律事務所に勤務するライアン・マジェラス氏は、インドが世界経済において重要な役割を担っていることを踏まえると、いずれインドと合意に達する見込みだとの見方を示しました。
アメリカが10月、ロシアに圧力をかけるため、石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を科すと発表して以降、インドがロシア産石油の購入を削減している兆候も見られています。
こうした中、ロシアのプーチン大統領は先週、インドの首都ニューデリーを国賓として訪問し、インドにエネルギー資源の供給を申し出るとともに、アメリカがインドにロシア産原油を購入しないよう圧力をかけていることに異議を唱えました。(ロイター)