“難民キャンプに空爆で70人死亡” ガザ地区保健当局が非難
(VOVWORLD) -ガザ地区への地上侵攻を続けるイスラエル軍は、南部で軍事作戦を拡大していると発表しました。一方、ガザ地区の保健当局は、中部の難民キャンプへの空爆で70人が死亡したと発表し、住民の犠牲のさらなる拡大が懸念されています。
エジプトの医療スタッフがけがを負ったパレスチナ人の子供を応急手当している
(写真: AFP/TTXVN)
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イスラエル軍のハガリ報道官は24日、南部のハンユニスで軍事作戦を拡大していると発表しました。地下トンネルの発見やハマスの戦闘員の殺害を進めているとした上で、「今後数日かけて作戦を強化していく」としています。
一方、24日に戦闘で死亡したイスラエル軍の兵士が10人にのぼったと明らかにし、ハマス側の激しい抵抗が続いているとみられます。こうした中、ガザ地区の保健当局は24日、中部にあるマガジ難民キャンプでイスラエル軍による空爆があり、これまでに70人が死亡したと発表しました。
パレスチナの赤新月社は救助活動の様子をSNSに投稿するなどしていて、がれきの下に閉じ込められた人もいるとみられています。
ロイター通信によりますと保健当局は犠牲者の多くが女性や子どもだとしていて、保健当局の報道官は「人口が密集する地域での集団虐殺だ」などと攻撃を非難しています。
これについてイスラエル軍はアメリカのCNNテレビの取材に対し、状況を調べているとした上で、「住民の犠牲を少なくするための対策をとるなど国際法を順守している」と回答したということです。
イスラエルのネタニヤフ首相は24日の閣議で「ハマスとの戦いは長期戦になるが最後まで戦い続ける」と強硬な姿勢を示し、引き続きガザ地区への激しい攻撃を続ける構えで、ガザ地区での住民の犠牲が増え続けることが懸念されています。