(VOVWORLD) - 今年6月に発足したイ・ジェミョン政権は、朝鮮に対して厳しい姿勢で臨んでいた前のユン・ソンニョル(尹錫悦)政権の方針を転換し、南北対話の早期再開を模索しています。
韓国のイ・ジェミョン(李在明)政権は、南北間の緊張緩和に向けた措置として、朝鮮民主主義人民共和国向けの宣伝放送のために軍事境界線の近くに設置していたスピーカーの撤去を始めたことを明らかにしました。
今年6月に発足したイ・ジェミョン政権は、朝鮮に対して厳しい姿勢で臨んでいた前のユン・ソンニョル(尹錫悦)政権の方針を転換し、南北対話の早期再開を模索しています。
こうした中、韓国国防省は4日、朝鮮向けの宣伝放送用に設置していたスピーカーの撤去を開始したと発表しました。
韓国側は、すでに今年6月に朝鮮の体制を批判するなどの宣伝放送を停止しており、今回の撤去について韓国国防省は「南北間の緊張緩和に向けた措置だ」と強調しています。
韓国のメディアによりますと、軍事境界線付近に設置されているおよそ20基のスピーカーは、数日以内にすべて撤去される見通しです。
一方、朝鮮は韓国を「敵対国」と位置づけており、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏は先月末の談話で「どのような政策にも興味はない」と述べ、韓国との対話を拒否する姿勢を示しています。(NHK)