OPECプラス 協調減産維持受け 原油先物価格値上がり 東京市場

(VOVWORLD) - サウジアラビアなどのOPEC=石油輸出国機構にロシアなどの産油国が加わるOPECプラスが、今の協調減産の規模を維持すると決めたことを受けて、5日の東京市場では、原油の先物価格が値上がりしています。
東京市場で取り引きされている中東産の原油の先物価格は、取り引きの中心となる「来年5月もの」が、一時、1キロリットル当たり6万7200円台をつけ、先週末と比べて500円以上値上がりしました。
欧米の急速な利上げや中国のゼロコロナ政策の影響で、世界経済が減速し、原油の需要が低迷するとの見方から、原油の先物価格は、このところ下落傾向にありましたが、OPECプラスの決定を受けて、やや値上がりしています。
一方、ニューヨーク原油市場では、国際的な指標となるWTIの先物価格が、1バレル=81ドル台まで上昇しています。
市場関係者は「G7=主要7か国などが、ロシア産原油の国際的な取り引きに上限価格を設定する制裁措置を、5日から発動するが、制裁が市場に及ぼす影響や今後のロシアの反応などを見極めたいという空気も強く、値上がりの幅は限定的だ」と話しています。(NHK)

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