ハノイの古い村の集会所

ハノイの古い村の集会所 - ảnh 1
ホアムク村の集会場での祭り(写真:ベトナム写真新聞)

 

ベトナム首都ハノイ市カウザイ区にはベトナムで最も古い村の7つの中の

一つとされているホアムク村があります。トリック川に沿ったこの村には今から数百年前に建設された様々な寺、神社、古い家屋が残されており、その中でもホアムク村の「停」集会所がベトナム政府に国家レベルの歴史遺跡として認定されました。

ホアムク村は紀年40年のフン王時代に建設されました。当時、この村は「ケダイ」という名が付いてました。「亭」集会所は村の中心地にあり、正面には半円を形どった湖があります。集会所の中には「ファンティウエン」という女性英雄をまつる神社があります。村の人々の言い伝えによりますと、602年から905年にかけてのフンフン王時代に「ファンティウエン」女史は二人の弟と共にフンフンという英雄の指導の下で蜂起に参加し、敵軍を追い払いました。その後、二人の弟はダイラ城つまり現在のハノイの周辺を視察した後、ホアムク村を設立しました。

又、ファンティウエン女史は皇后になった後、敵軍との戦いで犠牲になりました。ファンティウエン皇后と弟の恩を報いるホアムク村の人々はこの「亭」集会所でこの皇后と皇后の二人の弟を祭る神社を建立しました。ハノイ市の歴史を研究しているグェンビンフクさんは次にのように語っています(肉声)

「ベトナムの人々の信仰に従って、どこの村に「亭」集会所があり、その中で村の英雄や村の祖師を祀る神社が置かれます。ホアムク村ホールにもファンティウエン皇后と皇后の二人の弟を祀る神社があります。」

グェンビンフクさんはこのように語りました。

村の人々の歴史資料によりますと、16年代のレ王朝時代のレロイ王は戦争時にファンティウエン皇后を祭る神社に足をとめました。レロイ王は敵軍に勝利した後、ファンティウエン皇后を祀る神社で17の石碑を立てるよう命令しました。これらの石碑は現在もなお保存されています。

ホアムク村から50メートル離れた所に8世紀の英雄であるマイハックデ皇帝を祀る神社もあります。ホアムク村の人々は毎年村の3人の英雄の恩を偲ぶための祭りを開きます。ホアムク村に住む一人であるライドクトゥさんは次のように語りました(肉声)

「8世紀に、この地には北からの敵軍に抵抗するために、フンフンという英雄が蜂起を起しました。3人の英雄はその蜂起に参加し、ホアムク村を設立しました。現在、その3人の英雄の恩を偲ぶホアムク村の人々は毎年、旧暦の2月12日に祭りを開きます」

ライドクトゥさんの話でした。ホアムク村の人々の信仰を表す遺跡の他、この村には木材で作られた数百軒の古い家屋が残されています。そうした理由から、ホアムク村はベトナム北部の民族文化の美しさを表す生きた博物館と評されています。

トー・トゥアン

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