(VOVWORLD) - 2017年、ベトナムの木工製品の輸出額は80億ドルを突破しました。これは2020年までの目標値ですが、早期に達成された数字です。
現在、木材加工産業は市場や原材料に関するメリットを活用して、より高い輸出額を達成するよう尽力しています。
2017年は農・林・水産部門が成功した一年でした。木工製品の輸出額は農・林・水産物の輸出額全体の27%を占めています。また、アメリカ、中国、韓国、日本など主要な市場向けの木工製品の輸出はいずれも増加し、輸出超過額は55億ドルに達しました。一方、EU=欧州連合向けの輸出額は年平均6億ドルから7億ドルに達しています。ベトナム・EUのFTA=自由貿易協定が発効されてからEU向けの輸出は飛躍的に増加すると予測されています。
アメリカ、日本、EUなどで、ベトナムの木工製品の輸出額は中国に次いで第2位に立っています。これはベトナムの企業が木工製品の生産に先進的な技術を適用し、品質と競争力が高い製品が造られたことによる成果です。株式会社ウッドランドの取締役会のブ・ハイ・バン会長は次のように語りました。
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「家具を新たに造っています。これは高品質なものでなければならないですが、シェアの拡大と明るい展望が約束されています。様々な試練を乗り越えた後、成果を収めるのは最高だと思います。」
専門家らによりますと、木材加工産業が達成した高い伸び率は原材料を主体的に調達できたことによるものだといいます。これまで、ベトナム農業部門は管理能力や労働効率の向上、加工技術の刷新に力を入れる一方、4.1万ヘクタールの森林を育て、加工産業に木材を十分に供給することを目指しています。特筆すべきことは木工協会と各企業は「違法伐採の木材は使用しない」と公約し、合法的に伐採された木材の利用や合法木材を原料とする製品の証明を通じて、木材加工産業の持続可能な発展を目指しています。南部ドンナイ省の木工会社Scansia Pacificのグエン・チエン・タン最高経営責任者は次のように明らかにしました。
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「我が社が使用している木材は主にアカシアです。この木は国内で育てられていますが、大規模な面積で栽培する企業はあまりありません。私たちは1万ヘクタールの原料生産地域を開発し、自社の需要を十分に応えることが狙いです。」
ベトナムの木材加工産業は高い経済的価値を目指して、発展戦略を研究しています。ホーチミン市の木材加工・美術手工芸品協会のフィン・バン・ハイン副会長の話です。
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「企業は製品や市場の多様化を進め、自由貿易協定を締結した国々などの市場を拡大する必要があります。同時に木材の供給源を多様化しなければなりません。さらに、生産効率の向上、品質の確保、価格の引き下げを目指し、先進技術の導入に投資を強化する必要もあります。」
市場や原材料に関するメリットにより、今年、林産物の輸出額を90億ドル、その中で木工製品の輸出額を85億ドルにすること、2020年までにこの数字を100億ドルにするという目標が達成される可能性があるとしています。