ベトナムの港湾開発事業

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ベ トナムは3200キロに及ぶ海岸線に恵まれており、海洋経済開発のための有利な条件があります。しかし、長い間、国の経済は主に大陸での資源に頼ってき ましたため、港湾開発は重視していませんでした。海洋経済発展が差し迫った問題となっている現在、港湾システムの拡張は重要な任務とみられています。

現在、ベトナムは港24カ所に港湾があります。これらの港は、年平均の10%増加していますが、インフラ面で問題がたくさんあります。港内のロジスティックシステムの未整備、狭い倉庫、交通網の未整備などです。これに関し、VIFFAS=ベトナム貨物輸送協会のドー・スアン・クアン(Do Xuan Quang)会長は次のように語りました (テープ)

「各港はまだ規模が小さくて、統一性もなく、他の港との連結などの点にも問題があります。多くの港が新築されましたが、ロジスティックが未整備です。また、各工業団地や輸出加工区と結ぶ交通網も完備されていない状態であり、これらは差し迫った問題だと思います」

クアン会長はこのように語りました。

ベトナムの港湾開発事業 - ảnh 2

ま た、各港の過密状態も差し迫った問題とみられています。中部のトアティエンフエ省のチャンマイ港もその1つです。2003年に稼動したこの港は設計面での年間貨物取扱量が約100万トンしかありませんが、実際、その量は140万トンにのぼっています。このため、チャンメイ港をはじめ、港湾の新設、拡張は同省の大きな課題となっています。チャンメイ港のグエン・ヒュー・トー(Nguyen Huu Tho)社長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「トアティエンフエ省は126キロの海岸線があります。チャンメイ港が稼動して以来、省内の海洋経済は大きく発展していますが、国内の需要が高まっているため、まだ不十分だと思います。できるだけ早くチャンメイ港を拡張させる必要があります」

トー社長はこのように語りました。

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さらに、国際社会への参入が進められている現在、貨物輸送・港湾経営に携わるベトナム企業は外国企業から厳しい競争にさらされています。現在、世界一流の輸送 業者がベトナムに進出し、ロジスティックなどの分野で活動しています。これもベトナム企業にとって大きな圧力となっています。

以上、指摘された課題をどのように解決してゆくかが焦点となっている背景の中、ベトナム政府は2020年までのベトナム港湾発展戦略と2030年までのビジョンを承認しました。440兆ドン(約1兆7000億円)相当のこの戦略の効果的な実施により、ベトナムは航海部門を国の5つの先端的産業の中の1つにするという目標を達成できると期待されています。

 

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