ベトナムと中国の関係を深化させ、世界経済への解決策提案へ

(VOVWORLD) - ベトナム首相がWEFで講演に招かれるのはこれで3年連続となり、地域および世界経済におけるベトナムの役割と貢献が国際社会から高く評価されていることを示しています。

ファム・ミン・チン首相は、中国の李強首相およびWEF世界経済フォーラムのボルゲ・ブレンデ総裁の招きに応じ、6月24日から27日まで中国・天津市で開催される第16回WEF「ニュー・チャンピオン年次総会(通称:夏季ダボス会議)」に出席し、中国で公務を行う予定です。

ベトナムと中国の関係を深化させ、世界経済への解決策提案へ - ảnh 1ファム・ミン・チン首相(写真:VGP)

この訪問は、開催国である中国への支持を示すとともに、ベトナムと中国の包括的な戦略的パートナーシップの勢いをさらに強め、世界経済や持続可能な開発に関する議論への積極的な貢献が期待されています。

ベトナム首相がWEFで講演に招かれるのはこれで3年連続となり、地域および世界経済におけるベトナムの役割と貢献が国際社会から高く評価されていることを示しています。また、今回の訪問は、ベトナムと中国が2025年に国交樹立75周年を迎えるにあたり、良好な関係のもとで行われます。

WEFニュー・チャンピオン年次総会で持続可能な発展ビジョン共有へ

「新時代における起業家精神」をテーマとした今年のWEFニュー・チャンピオン年次総会には、中国、シンガポール、エクアドル、セネガル、キルギスなどの首脳をはじめ、100人以上の閣僚級関係者を含む約1700人が参加する予定です。

チン首相は開会式に出席し、ハイレベル政策対話では特別ゲストとして基調講演を行う見通しで、ベトナムの持続可能な開発やグリーン成長に関する戦略的ビジョンを共有するとされています。改革に関する「4本柱の決議」を完了したばかりのベトナムとして、効率的かつ持続可能な成長を維持しつつ、好ましい投資環境の構築に取り組む方針です。

また、チン首相は、人工知能、バイオテクノロジー、クリーンエネルギー、インフラ、自動化、金融サービスなど、ベトナムが優先的に取り組む分野への国際的な投資を呼びかけるとみられます。これらの分野は、経済の新たな成長エンジンとして位置づけられています。

ベトナム・中国の戦略的関係さらに深化

今回の訪問は、2025年の「ベトナム・中国人文交流年」に向けた重要な一歩でもあります。両国は政治、経済、文化など多岐にわたる分野で交流を強化しており、6月22日には中国で、雲南省とベトナムを結ぶ「レッドツーリズム」の紹介イベントも実施されました。

この機会に、雲南省党委員会宣伝部の馮俊揚副部長は次のように述べました。

(テープ)

「両国は長年にわたり、政治、経済、文化など多分野で交流と協力を深めてきました。雲南省とベトナムの豊かな資源と文化遺産を活用し、相互訪問や学び合いを通じて、国境を越えた交流の架け橋を築き、中国とベトナムの未来共有の共同体づくりに活力を与えていきます」

また、今年4月に行われた青少年交流の場では、在ベトナム・中国大使館の何煒大使は次のように述べました。

(テープ)

「外部環境がどのように変化しようとも、両国関係は変わりません。中国とベトナムは常に互いの発展を自らの利益と見なしています。安定した中国・ベトナム関係は、変動の多い世界において両国の持続的な成長の基盤となります」

こうした文脈の中で行われる今回の訪問は、両国の包括的な戦略的パートナーシップをさらに強化するだけでなく、世界が直面する成長の鈍化、地政学的リスク、グリーン・デジタルトランスフォーメーションへの対応といった課題に対し、ベトナムが積極的に解決策を提案する国としての立場を改めて明確にするものとなります。

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