(VOVWORLD) -年初7カ月間、ホーチミン市は約62億米ドルのFDI=外国直接投資を誘致し、前年同期と比べて45%増を記録しました。
電子部品の生産(写真:Thanh Vũ/TTXVN) |
これは、外国人投資家の信頼が明確に回復していること、そして今後の成長見通しが明るいことを示しています。
FDIプロジェクトは、先端技術分野を中心に実施されています。主なプロジェクトには、オランダのBE セミコンダクター・インダストリーズ N.V社による総投資額4200万ドルの半導体製造装置工場建設プロジェクト、アマゾン・データ・サービス・ベトナムによる4800万ドルの増資、そしてGSKベトナムによる1億3300万ドルの医薬品事業増資などが含まれます。ベトナムシンガポール工業団地1号にあるCICORベトナムのゼネラル・ディレクターのグエン・チョン・ルアット氏は次のように述べました。
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「ホーチミン市は世界中の顧客に知られていることから、当社が生産活動の拡大、新規顧客や貿易相手の模索に関する新たなチャンスを得られるようになります。また、高品質な人材が揃っており、物流面ではブンタウ港の存在が輸送コストを15~20%削減することに寄与しています。」
さらに、バリア・ブンタウ省およびビンズオン省がホーチミン市に統合されたことにより、統合後のホーチミン市が大幅に拡大されています。これにより、ホーチミン市は金融、先端サービス、科学技術、教育・医療、イノベーションの中心地だけでなく、先進的な製造業・工業団地、エネルギー供給、海港、高級リゾート観光に強みを持つ都市になっています。
この統合により、製造、物流、消費、サービスが統合された「スマートな広域バリューチェーン」が形成されつつあります。ホーチミン市は、それぞれの地方の潜在力と強みを活かしたFDI戦略を推進し、グリーンでスマートな次世代工業団地への投資を呼び込もうとしています。BECAMEXグループのグエン・バン・フン会長は次のように述べました。
(テープ)
「ホーチミン市の次世代の工業団地はカーボンニュートラルを目指しています。これは、グローバル市場向け製品を生産する企業にとって不可欠であり、公平な競争環境の創出にもつながります。こうした条件が整うことで、付加価値の高い産業の誘致が期待できます」
去る8月9日に開催されたホーチミン市の経済社会状況に関する会議で、同市人民委員会のグエン・バン・ドゥオック委員長は、FDIはこの7カ月間の経済の「明るいスポット」の一つであり、ホーチミン市の投資環境が再び魅力を取り戻していることの証だと述べました。
世界の投資家は、地方行政府の実行力、行政手続きの透明性、インフラ接続力、そして投資環境改善への実質的な取り組みを重視しており、ホーチミン市は今後、投資環境の改善をFDI誘致戦略の中核に据えていく方針です。