首都の文化の真髄を顕彰するハノイ食文化フェスティバル
(VOVWORLD) -19日から21日にかけて、ハノイのトンニャット公園で「ハノイ:創造性を繋ぐ美食の旅」をテーマにしたハノイ食文化フェスティバル2025が開催されます。
ハノイ食文化フェスティバル2024 |
このイベントは、ハノイ市が食文化遺産の価値を広めるとともに、首都の文化産業の発展に寄与することを目的に毎年開催されるものです。今年は多くの新しい試みが盛り込まれており、年末の観光需要を喚起する起爆剤として期待されています。
このフェスティバルは、伝統的な食文化と新しい創造のトレンドを結びつける場となります。実演や調理体験、職人との交流を通じて、伝統的な調理技術や秘伝の味を若い世代を始め、コミュニティへと継承していくことを目指しています。また、フェスティバルで単に料理を提供するだけでなく、食を通じてハノイの人々の記憶や伝統、生活様式を伝えるストーリーも紹介されています。
ハノイ市文化スポーツ局のレ・ティ・アイン・マイ副局長は次のように述べました。
(テープ)
「このフェスティバルは食文化遺産の物語に耳を傾け、食事を一つの文化体験として楽しんでいただきたいというメッセージを発信しています。食文化と創造性を結びつけることで、食文化から多くの文化的な価値を生み出し、ハノイの文化産業を推進する力にしていきたいと考えています。この『創造性を繋ぐ美食の旅』というテーマを通じて、ハノイの豊かな食文化を国内外の友人に広く伝えていくことを期待しています」
今回の開会式で、ハノイの名物料理である「チャーカー・ラボン(魚のすり身焼き)の調理」が国家無形文化遺産に正式に登録されました。これにより、ハノイの食関連の国家無形文化遺産は、ハノイの麺料理フォー、メーチー地区の若米コム、クアンアン地区のハス茶、フートゥオン地区のおこわなど合わせて7件となりました。
国家文化遺産評議会のダン・バン・バイ副会長は次のように述べました。
(テープ)
「世界観光機関の統計によりますと、観光客の81%が、訪問先の食文化を体験するために喜んで支払う習慣があります。つまり、食文化は遺産や文化の資源であると同時に、重要な観光資源でもあるのです。現在、食文化は地域の特色や民族のアイデンティティを形作る、唯一無二の観光商品となっています」
フェスティバルでは、サーカスや伝統芸能、ストリートパフォーマンスなどが披露されるほか、ベトナムの文化・観光・飲食文化をテーマにした写真展も行われます。また、ベトナムの伝統的旧正月テトのちまきであるバインチュン作りやハス茶の香り付け、おこわや米粉生地の蒸しクレープであるバインクオンの調理工程の実演、さらには伝統的なお菓子であるオーマイ作りなど、来場者がハノイの食文化の神髄を直接体験できるコーナーも数多く用意されます。