韓国大統領弾劾可決

(VOVWORLD) - 先週、韓国の尹錫悦大統領に対する2回目の弾劾訴追案が、国会本会議で可決されました。これにより大統領の職務は一時的に停止されました。
韓国大統領弾劾可決 - ảnh 1(写真:Yonhap/TTXVN)

尹氏は一時的な「非常戒厳」宣布で国民に衝撃を与え、強い非難を浴びていました。

尹大統領は訴追案可決後に国民向けのコメントを発表しました。「私は決して諦めない」とし、「今、しばらく立ち止まるが、過去2年半の間に国民と共に歩んできた未来に向けた旅は決して止まってはならない」と強調しました。「私に対する????責(しっせき)と励まし、応援をすべて心に抱き、最後の瞬間まで国家のために最善を尽くす」としました。採決の結果は賛成204、反対85、棄権3、無効票は8票でした。可決には議員3分の2(200人)以上の賛成が必要でした。

結果を受け、ソウルの街頭で抗議活動を行っていた人々からは歓喜の声と、まだ信じられないといった表情が見られました。Kポップの曲を歌い、風船を飛ばす人もいました。採決に先立ち、数千人が国会議事堂の周辺に集まっていました。今後は憲法裁判所が弾劾の妥当性を審査し180日以内に決定を下すとしています。弾劾が妥当と判断されれば、大統領は罷免され、60日以内に大統領選挙が行われます。

聯合ニュースによりますと、大統領府が国会から弾劾訴追議決書を受け取り、尹氏の大統領としての権限は午後7時24分から停止されました。憲法裁判所も国会から書類を受け取りました。同裁判所は、審査日程を議論するための会議を16日に招集するといいます。

最近の朝鮮半島の安全保障状況から見れば、韓国の政治的混乱は日米韓の安全保障同盟だけでなく、経済に悪影響を与えるのではないかとの懸念を示しているとしています。

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