EU、鉄鋼の輸入制限厳格化へ 米関税受けた流入増阻止狙う

(VOVWORLD) -欧州連合(EU)欧州委員会のセジュルネ副委員長(産業戦略担当)は19日、鉄鋼の貿易制限措置を厳格化し、現行のセーフガードの対象となる輸入割当量を4月から減らすことで、流入量を15%程度抑える方針だと明らかにしました。
EU、鉄鋼の輸入制限厳格化へ 米関税受けた流入増阻止狙う - ảnh 1(写真:TTXVN )

欧州委は同日、新たな欧州鉄鋼・金属行動計画の一環として、一連の貿易関連措置を提案しました。トランプ米政権が鉄鋼、アルミニウムに25%の関税措置を発動したことを受け、安価な鉄鋼製品が欧州市場にあふれるのを防ぐのが狙いです。

欧州委は、世界貿易機関(WTO)の規定上、2026年6月末に期限を迎える現行のセーフガードに代わる新たな措置を25年9月末までに策定する予定です。今週ロイターが確認した計画草案によりますと、EUはアルミニウム生産者とも協議し、セーフガードのための迅速な調査を開始するかどうかを検討することが示されています。

セジュルネ氏はロイターに「WTOのルールが尊重されず、誰もが国家安全保障に言及している時に、EUだけが産業を崩壊させる大陸であってはならない」と強調しました。業界からの要望を踏まえ、新たな措置ははるかに厳格なものになるとも述べました。ウクライナを巡る戦闘終結後を見据え、欧州が防衛力強化を目指す上で欠かせない鉄鋼製品を輸入には依存できないとの考えも示しました。(ロイター)

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