トランプ次期大統領 FBI長官に抜本的見直し訴えるパテル氏起用
(VOVWORLD) -アメリカのトランプ次期大統領は、FBI=連邦捜査局の新たな長官に自身の熱烈な支持者で、国防総省の高官などを務めたカシュ・パテル氏を起用すると明らかにしました。
カシュ・パテル氏(写真:ロイター) |
パテル氏は、トランプ氏を捜査したFBIを批判して「本部は閉鎖すべきだ」などと抜本的な見直しを訴えてきたことで知られ、波紋を呼んでいます。
アメリカのトランプ次期大統領は11月30日、次期政権でのFBI長官に、自身の熱烈な支持者で、1期目のトランプ政権で国防総省の高官などを務めたカシュ・パテル氏を起用すると発表しました。
FBI長官の任期は10年で、トランプ氏が1期目の2017年に起用し、現在も長官を務めているレイ氏についてはトランプ氏が大統領就任後に解任するか辞任を求めるとみられています。
パテル氏はこれまでにトランプ氏を捜査したFBIについて批判し「ワシントンにある本部を閉鎖すべきだ」などと抜本的な見直しを主張してきたほか、トランプ氏に忠誠を誓わない政府職員の「包括的な一掃」が必要だという考えを示したことなどで知られていて、FBI長官への起用の発表は波紋を呼んでいます。
トランプ氏は声明の中でパテル氏について「アメリカで広がる犯罪のまん延を終わらせ、移民の犯罪組織を解体し、国境を越えた人身売買や麻薬密売という悪事を阻止させる。FBIに忠誠と勇気、そして誠実さを取り戻すために働くだろう」としています。
(NHK)