ガザ支援で国連が主導的役割、イスラエル当局者が見解と国連高官
(VOVWORLD) -世界食糧計画(WFP)のカール・スカウ副事務局長は11日、イスラエル当局者が国連にガザ地区の人道支援の主要な手段としてとどまることを望んでいるようだと述べました。議論を呼んでいる米支援団体の活動について議論はされなかったといいます。
(写真:THX/TTXVN) |
前週ガザとイスラエルを訪問したスカウ氏は、報道陣に「イスラエル当局者はとりわけ停戦が実現した場合、国連が引き続き支援物資の配送のための主要な支援手段となることを望んでおり、われわれに支援体制の拡充にとりかかるよう求めた」と語りました。
イスラエルと米国は、両国が支援する「ガザ人道財団(GHF)」を通じて援助に取り組むよう国連に要請しています。だが国連はGHFの中立性に疑問を抱き、その支援分配の仕組みが軍事支援や住民の強制移動につながると指摘しています。イスラム組織ハマスは9日、支援物資の流れが交渉行き詰まりの一因だと述べました。
スカウ氏は、さまざまなレベルのイスラエル当局者と面会したが、GHFについて「一連の面会で話題に上らなかった」と述べました。「国連が排除されるという噂もあったが、私が関わった限り、イスラエル当局者は国連が引き続き主要な支援手段であることを望んでいるのは極めて明白だった」といいます。(ロイター)