コンゴ東部で戦闘激化 M23反政府勢力が主要都市ゴマへ進軍

(VOVWORLD) - コンゴ軍のシルバン・エケンゲ将軍は25日夜、記者団に対し「ルワンダはゴマ市を占領する意図を明確にしている」と述べ、緊張感を強調しました。
コンゴ東部で戦闘激化 M23反政府勢力が主要都市ゴマへ進軍 - ảnh 1コンゴ民主共和国マシシで活動する反政府勢力M23の戦闘員たち(写真:AFP/TTXVN)

コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部では、同国軍とルワンダの支援を受けた反政府勢力「3月23日運動(M23)」による戦闘が激化しています。鉱物資源が豊富な東部の主要都市ゴマに向けたM23の進軍が続く中、コンゴ政府はルワンダの首都キガリに駐在する外交官を引き揚げさせました。

コンゴ軍のシルバン・エケンゲ将軍は25日夜、記者団に対し「ルワンダはゴマ市を占領する意図を明確にしている」と述べ、緊張感を強調しました。

また、南アフリカ、マラウイ、ウルグアイの3か国は、平和維持活動中の自国軍兵士ら13人がM23との戦闘で死亡したと発表しました。AFP通信によりますと、ゴマとサケを結ぶ道路沿いでは国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の装甲車両が燃やされ、煙が上がっている様子が確認されました。MONUSCOは声明で、緊急対応部隊がM23の陣地に対し重砲を使用し、「激しい戦闘を積極的に展開している」と述べています。

欧州連合(EU)のカヤ・カラス外交安全保障上級代表は、M23に進軍停止を求め、ルワンダに対して「M23への支援を即時に停止しなければならない」と訴えました。さらに、ルワンダ軍のコンゴ民主共和国(DRC)への駐留について、「国際法、国連憲章、DRCの領土保全の明確な違反である」と非難しました。

アフリカ連合(AU)やフランスのエマニュエル・マクロン大統領も戦闘の即時停止を求めています。

国連安全保障理事会は、27日に予定されていたコンゴ東部の危機に関する緊急会合を前倒しして26日に開催すると発表しました。国連はまた、「必須ではない」職員をゴマから隣国ウガンダやコンゴ共和国の首都キンシャサに避難させ始めています。

さらに、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツは、自国民に対しゴマからの退避を勧告しました。コンゴ東部の情勢は、国際社会に深刻な懸念を引き起こしています。(AFP通信)

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