トランプ氏、原潜2隻を「適切な海域」へ派遣命令 ロシアとの核緊張高まる
(VOVWORLD) - トランプ大統領は1日、ホワイトハウスで記者団に対し、「(メドベージェフ)前大統領から脅しがあった。我々は国民を守る」と述べ、今回の派遣命令の理由を説明しました。
2025年8月1日、ホワイトハウスでの記者会見に臨むアメリカのドナルド・トランプ大統領(写真:THX/TTXVN) |
アメリカのトランプ大統領は1日、ロシアに対する「適切な海域」に原子力潜水艦2隻を派遣するよう命じたことを、SNSへの投稿で明らかにしました。これは、ロシアのメドベージェフ前大統領による発言に「反撃」する形での対応で、広島・長崎への原爆投下から80年を迎える中、米ロ両国の間で核をめぐる緊張が高まっています。
トランプ大統領は、メドベージェフ前大統領の発言について「極めて挑発的だ」と批判しました。そのうえで、「これらの愚かで扇動的な発言が単なる言葉にとどまらない場合に備え、適切な海域に2隻の原潜を配備するよう命じた。言葉は非常に重要で、しばしば予期せぬ結果を招く」と述べました。
ウクライナでの停戦交渉をめぐって、トランプ大統領が対ロ制裁の可能性に言及したことに対し、メドベージェフ氏はSNSで「最後通告だ」と非難し、「これはアメリカとの紛争への一歩だ」と反発していました。また別の投稿では、「彼(トランプ氏)は“デッドハンド”(ロシアの核兵器自動報復システム)がいかに危険かを理解すべきだ」と警告していました。
トランプ大統領は1日、ホワイトハウスで記者団に対し、「(メドベージェフ)前大統領から脅しがあった。我々は国民を守る」と述べ、今回の派遣命令の理由を説明しました。(時事通信)