トー・ラム書記長はロセン・ジェリャズコフ首相と会見 （写真：TTXVN）

これより前の24日午後、ソフィアで、トー・ラム書記長はロセン・ジェリャズコフ首相と会見しました。会見で、双方は、政治的信頼の強化やハイレベル交流と国民交流の促進、経済・貿易・投資分野における協力の拡大、EVFTA＝ベトナム・EU自由貿易協定の活用などで合意しました。さらに、今後数年で両国間の取引総額を倍増させるため、持続可能なサプライチェーンや海港物流の連携を強化することで一致しました。

トー・ラム書記長は、ベトナムがブルガリア産品がベトナムを始め、ASEAN市場へ進出するため有利な条件を提示する意向を表明するとともに、ブルガリアがベトナム製品のEU市場進出の「玄関口」となることへの希望を示しました。

また、EC＝欧州委員会によるベトナム産水産物への「イエローカード」早期撤廃を含め、教育・文化・観光・医療・労働・農業といった伝統的な分野での協力拡大を提案しました。

また、会見で、双方は、デジタルトランスフォーメーション、デジタル経済、AI、サイバーセキュリティ、電子政府など、新たな協力分野にも大きな可能性があることを認識した上で、科学技術分野の協力をベトナムとブルガリアとの戦略的パートナーシップの重要な柱にしていくことで一致しました。また、国連やASEAN・EUの枠組みをはじめ、国際の場における連携強化と相互支持を確認しました。

トー・ラム書記長ナタリア・キセロヴァ国会議長と会見 （写真：TTXVN）

さらに、ナタリア・キセロヴァ国会議長との会見で、トー・ラム書記長は、両国議会間の協力メカニズムの構築や、ベトナム・ブルガリア友好議員連盟の懸け橋としての役割強化を提案するとともに、ベトナム国民を対象とした査証免除措置の早期実施、投資促進と草の根交流の拡大を呼びかけました。

双方は、地域・国際的な議会間フォーラムでの協力深化で一致し、ベトナム側は、ブルガリア国会とAIPA＝ASEAN議員会議との関係促進の架け橋となる用意があると表明しました。