ルオン・クオン国家主席の招きに応じて、24日～28日にかけて、ブルガリアのルメン・ラデフ大統領夫妻率いる高級代表団はベトナム公式訪問を行いました。この機に、双方は共同宣言を発表し、両国が強みと需要がある分野における協力を強化することで一致しました。

ブルガリアのルメン・ラデフ大統領（左）と握手するルオン・クオン国家主席

政治外交関係に関して、共同宣言は両国が相互尊重と相互信頼を基礎に、互恵関係を引き続き強化すること、各レベルの訪問団の往来を強化すること、二国間関係と共に関心を持っている地域と国際問題に関する意見を交換するため両国の外務省間の政治協議を維持すること、国連とASEAN＝東南アジア諸国連合を含め、国際の場における協力と相互支持の強化を公約しました。

経済貿易協力について、双方は、ブルガリアとベトナムの関係に新たな機会を創出するとともに、経済、貿易、科学技術協力に関するベトナム・ブルガリア政府合同委員会の重要性を強調しました。この委員会は、双方に利益をもたらす分野での協力を促進するための重要なメカニズムとされています。また、EVFTA＝ベトナム・EU自由貿易協定、EVIPA＝ベトナム・EU投資保護協定、およびベトナム・EUパートナーシップ協力枠組み協定に基づき、ベトナムとEUの関係をさらに深化させることを支持し、二国間貿易額を5億ドルに引き上げることを目標としています。

国防・安全保障協力について、双方は、あらゆるレベルでの積極的な国防戦略対話を通じて協力を強化することに合意しました。また、実務レベルでの国防協議メカニズム設立の可能性を検討し、協力の枠組みを拡大する方針を示しました。特に、ブルガリアにおいてベトナム軍パイロットの訓練を実施するなど、教育および訓練分野での協力を優先することが強調されました。

また、共同宣言は科学技術、教育養成、文化スポーツ、観光、地方協力などの分野における協力の強化を強調するとともに、両国関係の深化に対するブルガリア在住ベトナム人共同体の貢献を高く評価しました。