リーブス英財務相が中国副首相と2019年以来の経済・財政対話 関係改善へ協力

(VOVWORLD) - イギリスのリーブス財務相は11日、中国の何立峰(か・りつほう)副首相と北京で会談し、2019年以来となる経済・財政金融対話を開きました。アメリカのトランプ次期大統領の就任を見据え、両国の関係改善を目指し、貿易や投資、産業協力について意見を交わしました。
リーブス英財務相が中国副首相と2019年以来の経済・財政対話 関係改善へ協力 - ảnh 1イギリスのリーブス財務相と中国の何立峰副首相との会談の様子(写真:ロイター)

香港メディアによりますと、何副首相は「国際環境で不安定かつ不確実な要因が増えている」と指摘した上で、経済・財政協力の強化が「両国および世界全体にとって重要な意味を持つ」と強調しました。また、イギリス側に対し「保護主義や一国主義に反対すべきだ」と呼びかけました。

同日、リーブス財務相は韓正(かん・せい)国家副主席とも会談しました。中国外務省によれば、リーブス氏は「イギリスは対中関係の発展を重視している」と述べ、中国との対話や協力を一層強化する方針を示しました。

英中関係は、対中強硬路線を掲げた保守党前政権下で冷え込んでいました。しかし、昨年7月に就任した労働党のスターマー首相は、イギリス経済の立て直しを最優先課題とし、昨年11月に習近平国家主席との会談を実現させました。これは英中首脳の直接会談としては2018年以来のことでした。

今回の対話は、冷え込んだ英中関係の改善に向けた一歩として注目されています。(産経新聞)

ご感想

他の情報