中国に対する追加関税 一部停止期限延長の大統領令署名と発表
(VOVWORLD) -アメリカのホワイトハウスは、中国からの輸入品に対する追加関税の一部について、トランプ大統領が停止期限を90日間、延長する大統領令に署名したと発表しました。中国側もアメリカからの輸入品への一部の関税措置などについて停止期限の延長を発表し、両国は協議を続けることになりました。
 江蘇省の貨物港の様子（写真：THX/TTXVN） |
トランプ政権の関税措置をきっかけに、アメリカと中国は互いに100％を超える追加関税をかけあう事態となりましたが、ことし5月、双方が関税を大幅に引き下げた上で、このうち24％分については今月12日まで適用を停止するとしていました。
期限が迫る中、アメリカのホワイトハウスは11日、トランプ大統領が停止期限を90日間、延長する大統領令に署名したと発表しました。新たな期限は11月10日となります。
また、中国側も関税措置に加え、関税以外の報復措置についても停止期限を延長すると発表し、両国は貿易問題などについての協議を続けることになりました。
トランプ大統領はこれまで中国との関係は良好だと強調する一方、10日には自身のSNSで「中国がアメリカ産の大豆の注文をすぐに4倍に増やすことを期待している。これはアメリカの中国に対する貿易赤字の大幅な削減につながる」と投稿し、中国側に対応を求めています。
これまでの協議では、中国によるレアアースの輸出規制の緩和なども議題となっていて、両国が最終的に折り合えるかが焦点となっています。
(NHK)