米トランプ大統領 “ガザ停戦や人質解放含む20項目計画” 発表
(VOVWORLD) -アメリカのトランプ大統領は、ガザ地区での停戦や人質解放を含む20項目の計画を発表し、イスラエルのネタニヤフ首相は計画を支持する考えを示しました。両首脳はイスラム組織ハマスに受け入れを強く迫り、今後のハマスの出方が焦点になります。
(写真:THX/TTXVN) |
アメリカのトランプ大統領は、ホワイトハウスで29日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談しました。
会談にあわせてホワイトハウスは、ガザ地区での停戦や人質解放を含む、トランプ大統領による20項目の計画を発表しました。
それによりますと、イスラエルとハマスがこの計画に合意すれば「戦闘は直ちに終結する」として、イスラエル軍は撤退を始め、ガザ地区への攻撃を中止するとしています。
また、イスラエルがこの合意を正式に受け入れて72時間以内に、ハマスがすべての人質を解放するなどとしています。
さらに、戦闘終結後のガザ地区はパレスチナ人などによる委員会が暫定的に統治し、トランプ大統領をトップとする組織が監督するなどとしています。
会談後の記者会見でトランプ大統領は「計画に同意したネタニヤフ首相に感謝する。ハマスはわれわれが示した計画の条件を受け入れる時だ」と述べました。
ネタニヤフ首相は「すべての人質を取り戻しハマスを軍事的・政治的に解体するというわれわれの目標を達成できるこの計画を支持する」と述べました。
また、ハマスが計画を拒否した場合について、ネタニヤフ首相は、強硬な対応を辞さない構えを示し、トランプ大統領もイスラエルの行動を全面的に支援する考えを示してハマスに受け入れを強く迫り、今後のハマスの出方が焦点となります。
ハマスが運営するメディアは29日、幹部の声明として「計画はわれわれのもとにもパレスチナのほかの勢力にも届いていない」とする一方、「条項の内容はイスラエル側の構想に近い。計画で発表された内容はあいまいで不確かなものだ。アメリカの提案を再検討し、パレスチナのほかの勢力と協議する」などと伝えています。(NHK)