英国とEU、駐英EU大使の外交的地位巡り対立

(VOVWORLD) -英政府が駐英欧州連合(EU)大使に完全な外交的地位を与えることを拒否しているため、EUとの間で対立が生じています。
英国とEU、駐英EU大使の外交的地位巡り対立 - ảnh 1(写真:ロイター)

英BBCの報道によりますと、英国のEU離脱に伴って新たに任命されたバレデアルメイダ駐英EU大使に対し、各国の大使と同等の外交的地位と特権を与えることを英政府が拒んでいます。EUが国ではないことが理由といいます。

ジョンソン英首相の報道官は「EUとその代表団および職員は英国での業務を効率的に遂行するために必要な特権と免除を受けることになる」と指摘しました。「EUは国家の集合体であるが、それ自体が国家ではないということは事実だ」と述べました。

EUは域外に143の代表部を置いており、全て完全な外交的地位が付与されています。

EUの執行機関である欧州委員会のスタノ報道官は「外交関係に関するウィーン条約に基づき互恵的待遇を付与することは、対等な相手との基本的な慣行だ。英政府とこの問題を満足できる方法で解決できると確信している」との見解を表明しました。「英のEU離脱後も、英のスタンスの変化の裏付けとなるような変更点はない」と述べました。

BBCによれば、EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表はラーブ英外相に書簡を送り、この問題についての英政府の提案は合意のための合理的な土台にはならないと指摘しました。

ご感想

他の情報