(VOVWORLD) - コンダオ特別区 では、循環経済モデルが展開されています。特に、プラスチック削減観光活動には、宿泊施設や、旅行会社、輸送サービス事業者の100%が参加しています。
コンダオ特別区は、豊かな観光資源、多様な生物、そしてエコツーリズムや高級リゾートの魅力的な目的地です。気候変動やマスツーリズムからの圧力に直面する中、循環経済の開発は、地元における自然の美しさと遺産を保全し、持続可能な開発を確実にするための重要な解決策であると見なされています。
コンダオ特別区、地域および国際的な規模の文化・歴史観光と海洋生態観光の発展を目指している(写真:Lưu Sơn/VOV-TP. Hồ Chí Minh) |
コンダオ特別国立公園に属する「ホンバイカイン」という名のマングローブ生態観光地では、いく人かの青少年たちがウミガメの赤ちゃんを海に放しています。これは、最近、現地で推進されている体験型観光活動の1つであり、国内外の観光客に好評を得ています。
観光客は島を自転車で回る、夜にウミガメの産卵を見る、ウミガメの赤ちゃんを海に放す、海水浴をする、サンゴ礁を見るなどの観光だけでなく、地元住民と一緒に環境保護活動に直接参加することもできます。
ウミガメの赤ちゃんの放流活動は、多くの観光客を惹きつけている(写真:Lưu Sơn/VOV-TP. Hồ Chí Minh) |
コンダオ特別区では、循環経済モデルが展開されています。特に、プラスチック削減観光活動には、宿泊施設や、旅行会社、輸送サービス事業者の100%が参加しています。
コンダオの宿泊施設「コンダオ・リゾート」の代表ファム・グエン・チュオンさんは、次のように述べました。
(テープ)
「私たちは、生分解性廃棄物の収集、分別、処理を行います。例えば、ココナッツの皮を回収し、リサイクルしてバイオ肥料を生成し、リゾート敷地内の植木に利用します」
同様に、「ダオゴック」という名のトラベルサービス観光有限会社のグエン・ホアン・フオン社長は、観光商品のグリーン化という方針が会社の発展方向であると述べるとともに、「コンダオの日の出ハント」というコーヒーモデルは、地元のコミュニティや国内外の観光客の間で積極的に広まっていると明らかにしました。
(テープ)
「コンダオでの日の出のコーヒーハントは、循環経済のパイロットモデルです。当社では完全に紙製コップを使用し、廃棄物を活用して、ゲストへのお土産としてリサイクルするなど、他とは違う製品を作り、循環を続けています。これは非常に新しい製品モデルです」
一方、居住地や観光施設では、住民や企業が協力して「グリーンハウス」「ペットボトル・レジ袋不使用」など、さまざまな環境配慮型モデルを構築してきました。
ホーチミン市コンダオ特別区(旧バリア・ブンタウ省コンダオ県)は、2023年に発行された「2030年を見据えた2022年~2025年期のコンダオ持続可能な社会経済開発のための循環経済モデル研究・応用プロジェクト」に従い、全国で初めて正式に循環経済を導入した地方です。2年間の実施を経て、多大な目覚ましい成果を上げています。例えば、観光サービス施設における使い捨てプラスチック廃棄物の35~40%を削減したことや、宿泊施設やレストランの半分以上が「使い捨てプラスチックなし」モデルを適用していること、有機廃棄物を肥料にリサイクルするモデルが多数普及されているほか、エコツーリズムや自然・地元文化体験ツアーが強く発展しているということなどです。
その上、コンダオは水管理に関する解決策も展開しており、安全な水供給の割合を増やすことを目指すと同時に、廃水の処理と再利用を強化しています。
海で夕暮れ時にカヤックを体験する観光客(写真:Lưu Sơn/VOV-TP. Hồ Chí Minh) |
コンダオ特別区は、次の時期にも、引き続き既存のモデルの規模を拡大し、企業の参加を奨励し、廃棄物管理、再生可能エネルギー、スマートツーリズムにおける新技術の研究と適用を推進する方針です。
コンダオ特別区党委員会のレ・アイン・トゥー委員長は、次のように述べました。
(テープ)
「コンダオ特別区は、人材育成の強化、循環経済に関する研修プログラムの刷新、リサイクル・廃棄物処理インフラへの投資、および持続可能な消費に関する地域社会の意識向上を重視します。また、企業に対して、投資・事業活動において環境への責任を果たすよう求めます。この方針に基づき、コンダオは、グリーン経済の発展目標と自然・生物多様性の保全に合致する、効率的な循環経済モデルの構築に努めます」
当初の成果は、コンダオ特別区が環境に優しく、清潔で、調和の取れた発展を遂げ、独自のアイデンティティと責任を持つ場所として徐々に形成されていることを示しています。澄んだ空気の魅力、そして行政当局、住民、企業の決意により、コンダオ特別区は循環経済を開発することにより、その独自の強みを最大限に活かし、持続可能な発展を遂げるでしょう。