ハイフォン市の外資系企業

(VOVWORLD) -同社はハイフォンに投資する外資系企業の成功モデルでありながら、市内の有利な経営投資環境を示す証ともされ ています。

 近年、多くの外国企業は北部港湾都市ハイフォン市に投資しています。その中に、紡績染色企業ジャサン社があります。この会社は3年前に活動を開始し たばかりですが、多大な成果を収めています。同社はハイフォンに投資する外資系企業の成功モデルでありながら、市内の有利な経営投資環境を示す証ともされ ています。

ジャサン社は中国・杭州の繊維製品企業の子会社です。同社のチャン・トゥイ・チャン社長は、「ハイフォンは有利な地理的地位や、近代的なインフラがあり、投資家支援政策もとっているので、我が社は拠点として選んだ」と明らかにし、次のように述べています。

ハイフォン市の外資系企業 - ảnh 1         ジャサン社の工場(写真:indeco)

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「ハイフォンを投資先として選ぶことの理由の1つは地元行政府の投資家への優遇措置です。例えば、法人所得税の減免措置です。最初の4年は免税、次の9年は50%減税されます。また、個人所得税の減税措置もとられています。さらに、輸出活動も便利です。」

当初、ジャサン社はハイフォン市内のVSIP工業団地で、3ヘクタールの敷地を借地し、生産・経営に1400万ドルを投資しましたが、その有利な経営環境を目にして、生産用面積を7ヘクタールに拡大、投資額を5000万ドルに増資させることを決定しました。

先ほどのチャン社長は、「すべての行政手続の所要時間が短くて、すべての投資家の問題が迅速に解決されていることから、外国人投資家はいずれも満足している」とし、次のように明らかにしました。

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「有利な要素はもう1つあります。これは人材です。ハイフォン市内とVSIP工業団地で社員を採用しましたが、皆は真面目で、能力が高いです。」

現在、ジャサン社は1500人の労働者を採用していますが、年末に、その数が3000人に増える見通しです。同社は、労働者を対象に多くの優遇措置をとっています。例えば、定期的な無料社員旅行制度や、女性社員の福祉などです。これらの措置は会社と社員の関係の強化に貢献しています。

社員の1人は次のように話しています。

(テープ )

「3年前に採用されましたが、当初はグループ長で、その後、組長に進級しました。現在はマネジャーとなっています。我が社は環境と福祉がいいので、ここで長期的に仕事をしたいと思います。」

ジャサン社は外資系企業ですが、重要なポストはベトナム人が努めています。例えば、副社長や、課長などです。特に、重要な工程を担当する21人の技術者の中の12人はベトナム人です。

ジャサン社は2015年に工場1号を、2017年に工場2号を稼動させました。そして、今年末にもう一カ所の工場を稼動させる予定です。同社は2020年をめどに現在の生産量を6倍増加させる計画があります。

また、資本金を現在の5000万ドルから1億2000万ドルに増資させることも視野に入れているとしています。ジャサン社が今後も、さらに成果を収め、ハイフォン市の発展事業に貢献していくことが期待されています。

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