ハティン省ティエンカムビーチにおける海洋観光経済開発
(VOVWORLD) -かつて、ハティン省にあるティエンカムビーチの住民は主に漁業で生計を立てていました。しかし、ここ数年でティエンカムビーチが多くの観光客に知られる人気観光地となり、住民にとって従来の「海洋経済」から「海洋観光経済」への転換を図る良い機会が生まれています。
ハティン省文化スポーツ観光局の統計によりますと、2025年上半期にハティン省を訪れた観光客は延べ370万人に上り、これは2024年同期と比べ8.1%増となっています。
この統計数字は、ハティン省が観光開発におけるコミュニティの役割を促進し、高品質で持続可能でありユニークな観光商品を段階的に創出し、多くの観光客を惹きつけていることを示しています。
現地住民が経営する数十軒のホテルやレストランが完成し、営業を開始しました。中には2025年4月30日にオープンしたばかりのホテルもあり、すでに多くの宿泊客を受け入れ、オーナーに高い経済的価値をもたらしています。
ティエンカム村にあるホテルSUNRISEはその一例です。ホテルのオーナーであるライ・ヴァン・フオンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「観光のベストシーズンには、お客様は事前に予約する必要があります。予約なしでは部屋がないほどです。うちのホテルは20室ありますが、金、土、日曜日はすべて満室です。平日は満室のこともあれば、そうでないこともあります。ここに来たお客様は誰もが、海が素晴らしく、食事も非常に良いと評価してくださいました」
多くの住民は飲食店の建設や宿泊施設の提供に加え、観光のベストシーズンを利用して、カフェ、清涼飲料水店、子供向けゲームなどの観光客向けサービスを営みます。これにより、このビーチはより賑やかで活気に満ちた場所になります。
初めて家族を連れてティエンカムビーチに訪れたグエン・ドゥック・ソンさんは、次のように話しました。
(テープ)
「私たちは今日で3日目の滞在です。初めてティエンカムビーチの景色がとても美しく、波が穏やかで子供に適しており、子供たちが安全に泳げることにかなり驚きました。さらに、ここの食べ物は新鮮で美味しく、住民も親切です。夕方には、妻と二人で子供たちを中央広場に連れて行き、ここで遊ばせることがよくあります。子供たちはとても楽しんでいますよ」
夜になると、ティエンカムビーチはさらに賑やかになります。ビーチ全体が色とりどりのライトで照らされ、DJミュージックが鳴り響き、観光客にとって特別な魅力を作り出しています。
かつては貧しい田舎のビーチだったティエンカムは、今や観光の中心地へと変貌し、新たな経済的価値をもたらしています。観光は収入源をもたらすだけでなく、住民の生産に対する考え方を変え、生計の手段を広げ、生活水準を段階的に向上させるのに役立っています。