クアンニン省の新農村作りプログラム

北部のクアンニン省は、国の新農村作りプログラムを大規模に実施していますが、生産の向上と、食品のブランド作りとその消費を重視しています。これまでのクアンニン省の農村作りへの投資総額は、2兆ベトナムドン、日本円でおよそ80億円に達しました。その中で、農業と伝統手工芸品事業への投資額は15%を占めています。農作物の栽培、畜産、水産物の養殖、手工芸品加工などです。

クアンニン省の新農村作りプログラム - ảnh 1

クアンニン省新農村作り委員会のチョオンコンガン委員長は次のように話しました。

(テープ)

「生産の向上は、住民の収入アップを目指す新農村作りプログラムの重要なポイントです。山間部では林業の発展、平野部では農業生産の効率を上げるため、農業の機械化を呼びかけています。沿岸地域では水産物の養殖が行われています。」

クアンニン省では、これまでに、それぞれの地方の特色を生かして、農業と水産業で、様々な試みが行われています。テンイエン県などでは、タイの養殖が盛んになっていて、年平均の収益額は1億ベトナムドン、日本円でおよそ40万円にのぼっています。そのほか、農業の機械化が進んでいる地方もあって、稲作とトウモロコシの栽培が広がっています。これによって、生産者の生活が著しく改善されました。テンイエン県人民委員会のレテンチョン委員長の話です。

(テープ)

「生産が向上しない限り、収入も低いままで、新農村作りプログラムも広がりません。そのため、米とトウモロコシのよい品種、生産効率のよい苗木を選びました。水産物の養殖でも市場で売れる物を選ばなければなりません。」

また、クアンニン省の指導部は、生産物のブランド作りを重視しています。2012年には、クアンニン省の12の食品が国内市場で知られるようになりました。

クアンニン省人民委員会のダンフィハウ副委員長は次のように話しました。

「私たちは生産物のブランド作りを重要視しています。これによって、その消費は著しい成果を収めています。グアンニン省は、石炭産業も発展していて、その労働者の数は10万人にのぼっています。そのほか、世界遺産であるハロン湾もあるので、クアンニン省を訪れる外国人旅行者の数は年平均6百万人に達します。」

様々な要因とその成果によって、クアンニン省は、ベトナムの新農村作り運動の代表的モデルの1つとなっています。

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