ベトナム民族の歴史的事件、1975年4月30日の出来事
(VOVWORLD) -今から47年前の1975年4月30日は、ベトナムの国民にとって重大な歴史上の出来事が起きた日です。この歴史的事件により、アメリカ帝国主義者に対抗する闘争が終結し、ベトナム南部が完全解放され、祖国が統一されました。
今日のホーチミン市の街の光景
(写真提供:Nhân dân紙)
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ベトナム民族の抗米救国闘争の終結は、正義の勝利であり、「独立と自由ほど尊いものはない」という民族自尊心を示し、ベトナム共産党の創造的かつ正しい抗戦路線に従ったことを物語るものと言えます。
大規模な戦争から勝利を収めるために、ベトナムの300万人余りの一般人、戦士が犠牲になり、数千か所の村、町が破壊されました。そのほか、戦争時にアメリカ軍がベトナムの各地で散布した大量の枯葉剤は現在も3世代に渡り後遺症を残しています。ベトナム民族のそのような損失と苦悩は比類ないものです。
その勝利はまた、国全体がすべての困難を乗り越え、国の刷新と発展事業を促進するための原動力にもなりました。あれから47年経った現在、1975年4月30日の勝利の精神により、新型コロナウイルス感染症に対して効果的に対応できたことで、国際世論から高く評価されています。ベトナムが感染症の抑制と経済の回復・発展という二重目標の実現において多くの成果を収めたことは、国際社会におけるベトナムの威信と地位の向上に貢献しています。
一方で、ベトナム民族の1975年4月30日の勝利は、民族の平和・独立、民主主義・社会進歩のための闘争の促進に貢献し、帝国主義の占領に反対する解放闘争を進める各民族を鼓舞し、ベトナムと世界各国に多くの貴重な教訓をもたらしました。それらの教訓は、民族大団結の発揮、独立・自由・平和・統一という民族全体の渇望、侵略者に決して屈服しない意志などとなっています。
今日の祖国の建設防衛事業における歴史的価値、民族の伝統、革命の成果を重視、発揮することは、ベトナムの個々人にとっての責任であり、誇りでもあります。
1976年12月に行われていたベトナム共産党第4回党大会の決議は「年月が経っても、我が国民の抗米救国闘争の勝利は、民族歴史の最も輝かしい一ページとして存在し続け、革命ヒロイズムの全勝利、および人類の知恵のシンボルであり、20世紀の世界史上偉大な戦功となり、世界的にも重要な出来事である」と強調しました。