突破口、決断力、団結で国家発展を目指す

(VOVWORLD) - 10日午前、ベトナム共産党第13期中央委員会第11回総会がハノイで厳かに開幕しました。この総会では、国の発展に向けた画期的な方針が数多く議論される予定です。開会の挨拶で、トー・ラム書記長は、現在の緊急性の高い情勢において、政策立案から実施に至るまで、革新的な取り組み、決断力、断固とした姿勢、そして団結と統一が不可欠だと強調しました。

この第11回総会は当初の予定より1ヵ月前倒しで招集されました。総会では主に二つの課題について議論が行われます。一つ目は政治システムの組織再編、行政区画の見直し、および地方二層制政府の構築についてです。二つ目は第14回党全国大会および第16期国会議員選挙、2026-2031年任期の各級人民評議会選挙の準備に関してです。

突破口、決断力、団結で国家発展を目指す - ảnh 1開会演説に立っているトー・ラム書記長

省の統合と県レベルの廃止を決定

開会演説において、政治システムの組織再編に関して、トー・ラム書記長は過去2ヵ月間で党政治局と書記局が党、政府、国会、祖国戦線に所属する中央機関の組織改革をほぼ完了したと報告しました。

しかし総合的な評価では、政治システムの組織モデルはまだ完全ではなく、特に地方では中間層が残存しています。多くの省レベルの行政単位は規模が小さく発展の余地に乏しいです。また、ほとんどの村レベルの単位は規模と幹部の能力の両面で不十分な状況にあります。

そのため、組織改革を継続するにあたり、政治局と書記局は、行政単位の再編と地方二層制政府モデルの構築に関する提案や、地方の党組織体制、祖国戦線機関の再編、社会政治組織、大衆団体、司法機関の再編などについて、党中央委員会に提出することで高い一致を見ました。

トー・ラム書記長は、地方二層制政府構築の最終目標は、国民により良くサービスを提供するため国民に近づき、同時に少なくとも今後100年間を見据えた長期的な国家発展の新たな段階を切り開くことだと強調し、次のように語りました。

(テープ)

「政治局は中央委員会のメンバーに対し、国の発展と国民のための革新的思考と改革精神をもって、各提案について意見を集中的に述べるよう求めます。特に重要な問題として、省レベルの行政単位を34に再編する方針、県レベルの廃止、村レベルの行政単位の約50%削減、権限委譲を伴う地方二層制政府モデル、そして特に統合後の村レベルの行政機関がどのように国民に身近で密着し、より良いサービスを提供できるかについてです」

社会主義への道を堅持

第14回党大会と第16期国会議員選挙、2026-2031年任期の各級人民評議会選挙の準備に関して、トー・ラム書記長は第10回中央委員会総会以降、政治局が多くの新たな課題、特に国の発展のための革新的な重要方針を補足・更新するよう指示したと述べました。これらの指示を貫く精神は、社会主義への道を変えずに堅持し、安定と発展のバランスを図りながら、国民のニーズをより良く満たすという大きな目標に沿って、国家の「二つの100年」目標実現への決意を示しています。これらの目標達成のため、ト・ラム書記長は次のように提案しました。

(テープ)

「政治局と書記局は、ベトナムが2025年にGDP成長率8%以上を達成し、その後数年間連続して二桁成長を実現するための提案と解決策を求めています。これは組織改革と行政区画再編を進めつつ、厳しい世界貿易環境の中で成し遂げなければなりません。最も重要なのは、各地方、各省庁のリーダーたちが設定された目標を達成するために、現場レベルから即座に実行すべき具体策を見出すことです」

トー・ラム書記長によりますと、第14回党大会の目標とビジョンを実現するための「要の中の要」である人事問題は、特に戦略的レベルの幹部を含め、幹部チームの質的向上が求められています。そのため、人事作業は第14回党大会開催まで継続的に改善されます。

トー・ラム書記長は、これらすべての重要な取り組みは、各レベルの党大会の成功と、2026年第1四半期に予定されている第14回党大会の開催を目指していると強調しました。

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