(VOVWORLD) -ハノイで「ベトナム国際観光見本市2025」が開催されています。
ベトナム国際観光見本市2025の様子 |
見本市で発表された情報によりますと、ベトナムが外国人観光客の注目を集めています。美しい自然風景や豊かな伝統文化に加え、ベトナム観光産業が観光のグローバルな流れに対応するため、急速に変化していることが、外国人観光客を惹きつける大きな要因となっています。
今年の第1四半期末現在、ベトナムを訪れた外国人観光客が600万人を超え、昨年同期と比べて29.6%増で、過去最高を記録しました。しかし、外国人観光客の1人当たりの平均支出額は約950米ドルにとどまり、タイやシンガポールといった周辺国に比べて依然として低い水準にあります。
観光客の滞在期間を延ばし、消費額を増やすとともに、幾度もベトナムに再訪するための対策について、ホーチミン市観光局のレ・チュオン・ヒエン・ホア副局長は次のように語りました。
(テープ)
「外国人観光客はベトナムの観光商品の価格面での競争力や自然や環境にかかわるツアーを高く評価しています。観光客により魅力的なツアーパッケージと充実した体験を提供するため、今後、サービスの質の向上、地域間の連携の強化を進める必要があります」
観光客のニーズが「単なる観光」から「深い体験」へと移行していることから、地方や企業が、文化、自然、人々といったベトナム独自の魅力を活かした差別化された観光商品を開発するという、新たな発想とアプローチを取り入れる必要があります。
これを実現するためには、企業の努力に加え、ビザ政策の整備や海外におけるベトナムのイメージのPRの強化、グリーンツーリズムやコミュニティベース観光の推進などにおける管理機関の役割も極めて重要です。文化・スポーツ・観光省のチン・ティ・トゥイ次官は次のように述べました。
(テープ)
「文化・スポーツ・観光省は、観光業界の団体や企業と連携し、国家の管理機関と共に、新たな観光商品の開発、人材育成、プロモーション活動の強化、市場拡大を通じて、観光が量と質の両面で発展できるよう支援していきます。これは、観光を経済の先端的産業と位置づけ、国の発展事業に貢献するための鍵です」
2025年、ベトナム観光業は2200万〜2300万人の外国人観光客を受け入れる目標を掲げています。ベトナム観光はこの目標の実現に向けて、潜在力を活かして取り組んでいます。