(VOVWORLD) - 2023年に入り、ベトナムの輸出活動が活発化し、1月の輸出総額は250億ドルに上ると推定されています。これにより、1月の輸出超過額は36億ドルに達する見込みです。輸出品目では加工業が総額の89%を占め、7つの品目が10億ドルを超えるとしています。
旧正月テト明けの輸出を開始する式典 |
29日、ホーチミン市のタンカン・カットライ港で、旧正月テト明けの輸出を開始する式典が行われ、ファム・ミン・チン首相が参列しました。席上、チン首相は、2023年は貿易が活発化し、輸出額が急増する年になるであろうと述べ、関連省庁や輸出入業者、輸送業者、ロジスティックス業者などに対し、連携を強化して貿易にかかるコストダウンや輸出品目の競争力向上を図るよう求めました。
一方、中国と国境を接する北部ランソン省とラオカイ省の国境検問所では、旧正月テトの連休にも休むことなく通関が行われ、中国への農産物の輸出が続けられました。これは、水際対策を緩和した中国市場のニーズに応えるためです。旧暦の1月5日にあたる1月26日には、ランソン省の国境検問所を通じて約3千トンの農産物が通関されました。また、これに先立つ25日、ドラゴンフルーツやマンゴーなどの果物を乗せた約200台のトラックに対して通関手続きが行われました。
ランソン省の国境検問所で通関手続きを待っているトラック |
他方、ラオカイ省税関局によりますと、旧正月テトの連休に9千トンにおよぶ輸出入商品の通関手続きが行われ、その総額は約360万ドルに達したとしています。輸出品目のほとんどは農産物であるとしています。
なお、2023年、ベトナムは輸出総額の伸び率を6%にするという目標を掲げています。各国との自由貿易協定に従い関税率の引き下げや、社会経済開発事業の促進、外国直接投資の誘致の強化は、ベトナムの輸出に大きな弾みをつけると期待されています。しかし、ベトナムは輸出品の質の向上や、ブランド化、市場開拓の強化、貿易の促進などにさらに力を入れる必要があると指摘されています。