第12回中央委員会総会:第14回党大会に向けた重要な一歩

(VOVWORLD) - 先週末、ハノイでベトナム共産党中央執行委員会の第12回総会が閉幕しました。この総会は、次期の第14回党大会に向けての準備における、重要な一歩と位置付けられています。
第12回中央委員会総会:第14回党大会に向けた重要な一歩 - ảnh 1ベトナム共産党中央執行委員会の第12回総会

今回の総会では、次期党大会で議論される主要な報告書の内容が話し合われました。特に注目されたのは、政治報告、経済社会報告、党建設活動総括報告という、これまで別々に作成されていた3つの報告書を統合し、一つの包括的な政治報告としてまとめるという決定です。これは、党の指導体制をより効率化し、今後の議論を深めるための、新たな試みと言えるでしょう。

報告書の内容については、ベトナムがこれまで達成してきた政治、経済、文化、社会など、あらゆる分野における目覚ましい発展を正しく反映させることが重要であると強調されました。また、ベトナム共産党の指導の下での95年間、そしてベトナム社会主義共和国の80年間という歴史的な背景を踏まえ、今後の国の発展目標を明確に示す必要があるとされています。

ホー・タン・サン准教授・博士は、今回の総会について次のように述べています。

(テープ)

「次期党大会の文書草案には、新しい思想、新しい考え方が盛り込まれています。特に、民族全体、国全体が発展のニーズを満たすために立ち上がるための勢いを創り出すという考え方は、思考におけるブレークスルーと言えるでしょう」

今回の党中央委員会総会では、次期党大会における人事の方向性についても、重要な議論が行われました。中央委員会は、この人事こそが、今後のベトナムの発展を左右する、極めて重要な要素であると認識しています。

次期党大会に向けた人事の準備作業は、公平性、透明性を確保しながら、厳格に進められる必要があります。党の規則や法律を遵守することはもちろん、何よりも国家と国民の利益を最優先に考えなければなりません。

具体的には、これまでの実績や経験、そして今後のベトナムに必要な能力や適性などを、バランス良く考慮する必要があります。過去の成功に学びつつ、新しい時代に対応できる人材を選ぶことが重要です。

ハノイ市民のチャン・ティ・チンさんは、今回の人事について、次のように述べています。

(テープ)

「中央委員会が提示した人事に関する基準と条件には、非常に感銘を受けました。特に、行政区の合併後という新しい状況においては、中央の人材には、集団のため、人々のために、大胆な精神、革新的な思考、そして断固たる行動が求められます。国民は皆、国家と民族の利益を最優先にする党の人材が選ばれることを願っています。第12回中央委員会総会で示された人事に関する基準から、党が新たな時代における国の建設に貢献するために、誠実で有能な人材を選ぶことができると確信しています。」

総会では、今後の経済成長の原動力として、科学技術、イノベーション、デジタル変革、質の高い人材育成、そして国際社会との連携をさらに強化していく方針が確認されました。また、党の組織強化や、汚職・浪費防止対策の重要性も改めて強調されています。

今回の総会では、土地の管理や利用、都市計画の見直し、教育への投資拡大など、国民生活に密接に関わる課題についても議論されました。これらの課題解決に向けて、国民からは大きな期待が寄せられています。資源・環境・コミュニティ開発研究所のブイ・ティ・アン准教授・博士は、「国民が自分たちの権利と義務を理解し、行政を監視することができるようになることが重要である」と述べています。

ベトナムは今、力強い発展と繁栄を目指し、新たな時代を迎えようとしています。今回の党中央委員会総会での議論は、ベトナムが今後、より一層発展していくための、重要な基盤となるでしょう。

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