(VOVWORLD) - 祭りを通じて、訪れた人々はこの地の民族文化や生活習慣について理解を深める機会となりました。
先週末、ベトナム語でソンチャと呼ばれるサンザシの花が満開を迎える中、西北部ソンラ省ムオンラ県ゴックチエン村ナムギエップ集落で「ソンチャ花祭り」が開催されました。各少数民族の特色を生かした文化・芸術活動が繰り広げられ、雄大で詩情あふれる山岳の風景を楽しもうと、多くの観光客が訪れました。
西北部ソンラ省ムオンラ県ゴックチエン村ナムギエップ集落のソンチャ花
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ナムギエップ集落は、標高2000メートルを超える高地に位置し、ソンラ省でも有数のソンチャ花の栽培地となっています。総栽培面積は数千ヘクタールに及び、樹齢数百年の古木も約800ヘクタールにわたって広がっています。開花の時期には、あたり一面が純白の花々に包まれ、静寂な山間に佇む村の幻想的な美しさを際立たせます。訪れた観光客の感想です。
(テープ)
「この祭りに参加するのは初めてです。ナムギエップ集落に足を踏み入れた瞬間、壮大な自然に圧倒され、私たち写真家にとっても新鮮な体験でした。村の暮らしが豊かで、人々が温かく迎えてくれたことも印象的でした」
「白い花が咲き誇る森の美しさ、地元の人々が着る伝統衣装の華やかさに感動しました。天候にも恵まれ、素晴らしい体験でした」
今年の祭りで特に注目を集めたのは、少数民族モン族の伝統衣装コンテストでした。ゴックチエン村の15の集落から選ばれた30人の若い女性が、華やかで精巧なデザインが施された民族衣装を披露しました。衣装には、モン族の女性たちの卓越した技術と創造力が込められており、独特の色彩や模様が見る人を魅了しました。
ソンラ省ムオンラ県ゴックチエン村人民委員会のロー・ヴァン・トア委員長は、このイベントについて次のように述べました。
(テープ)
「モン族の民族衣装コンテストやゴックチエン村の女性たちの美しさを称える催しは、今回が初めての試みです。私たちは、伝統音楽や舞踊、民族衣装を通じて、民族の文化的アイデンティティを広く発信していきたいと考えています」
また、来場者はソンチャ花が咲き誇る森を散策し、写真撮影を楽しんだほか、モン族の伝統的な民俗遊びに参加したり、地元の特産料理を味わったりするなど、さまざまな体験を満喫しました。祭りを通じて、訪れた人々はこの地の民族文化や生活習慣について理解を深める機会となりました。