(VOVWORLD) - ベトナムの各地方で、恵まれない世帯や労働者向けの旧正月支援活動が始まっています。
南部ロンアン省では、労働組合連合が「団らんの旧正月・春の党への感謝」プログラムを開催しました。困窮する労働者100世帯に向けて旧正月の贈り物を配布したほか、「労働組合の旧正月市」を開設し、組合員らが2025年の旧正月を楽しめるよう支援しています。
 ロンアン省労働組合連合が労働者に贈り物を贈呈（写真：la34.com.vn） |
中部ダナン市では、赤十字協会が貧困世帯、枯葉剤被害者、障害者向けに計1万8000個の旧正月用の贈り物を用意しました。ダナン市赤十字協会のグエン・ティエン・ラム副会長は次のように語りました。
（テープ）
「当協会では、生活困窮世帯への支援物資の配布や、地域住民が必要な物を無料で選べる『お正月のゼロドン市場』などの活動を行っています。このような社会貢献活動にご支援いただいている団体、個人、企業の皆様に、深く御礼申し上げます」
 ダナン市赤十字協会がが貧困世帯にテト用の贈り物を贈呈（写真：Tuyết Lê/VOV-Miền Trung） |
中部高原地帯テイグエン地方のダクラク省でも、赤十字協会が「思いやりの旧正月」運動を展開しています。同協会のチャン・ティ・フォン・トゥー副会長によりますと、これらの活動は、単なる物資支援にとどまりません。人道的価値観や思いやりの心を社会全体に広め、地域のつながりを深めることで、誰もが穏やかで幸せな新年を迎えられる社会づくりを目指しているとしています。トゥー副会長は次のように語りました。
（テープ）
「1セットあたり30万～50万ドン（2000～3000円）相当の支援物資を65000セット募集しております。現在、各地域で支援活動を展開しており、支援物資の配布を順次進めているところです」
 ダクラク省赤十字協会が貧困層や優遇政策の対象者らに贈り物を贈呈（写真：H Xíu/VOV-Tây Nguyên） |
北部山岳地帯のソンラ省では、山岳地帯や国境地域の住民、特に困難な地域の住民が温かい新春を迎えられるよう支援活動を実施しています。また北部のナムディン省では、赤十字協会が「思いやりの旧正月」運動を開始し、省内外から4340セットの贈り物と約8000万ドン（47万円）の寄付金が寄せられました。
このような旧正月期の支援活動は、ベトナムの伝統的な「互助の精神」を表すものとして、社会保障の面でも重要な役割を果たしています。