(VOVWORLD) - 2024年最終週には、世界で深刻な航空事故が発生され、重大な人的損失が引き起こされました。
(写真:THX/TTXVN) |
韓国南西部、全羅南道(チョルラナムド)の務安(ムアン)国際空港で29日午前、乗客乗員計181人を乗せたチェジュ航空機が着陸中に滑走路を離脱して壁に激突、機体が炎上した事故で、消防当局は同日夜、179人の死亡を確認したと発表しました。韓国の1997年以来の航空最悪の被害となりました。消防当局は、機体後部から乗員の男女2人を救助していました。ただ、機体は原形をとどめないほど大破、炎上しました。乗客の多くが衝突の際、機体外に投げ出されたとみられています。「非常戒厳」宣布を受けて弾劾訴追された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政相は29日、今回の旅客機事故を受け、来年1月4日までの1週間を「国家哀悼期間」に指定すると表明しました。尹氏は29日、「政府が事故の収拾と被害者支援に最善を尽くすと信じる」とフェイスブックに投稿しました。
韓国国土交通省などによりますと、乗客は175人でした。国籍は韓国が173人で、タイが2人とされ、日本人の搭乗者は確認されていません。
これに先立つ25日、アゼルバイジャンからロシア南部チェチェン共和国に向かっていたアゼルバイジャン航空のエンブラエル190型機が、カザフスタン西部のアクタウ近郊に墜落し、38人が死亡しました。生存者29人が病院で治療を受けています。ロシアの航空規制当局は、鳥の衝突(バードストライク)による事故の可能性を示唆しましたが、航空専門家からは懐疑的な声もあがっています。
チェチェンでは今月、ウクライナによる無人機攻撃があったとされていますが、ウクライナは認めていません。墜落機の飛行経路上にある最寄りのロシアの空港は25日朝閉鎖されました。アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、墜落の報を受け、訪問先のロシアから帰国することになりました。ロシアのプーチン大統領は哀悼の意を表しました。これらの旅客機事故の正確な原因の調査は長い時間がかかると評されています。