米国務長官 ガザ地区の復興支援表明 停戦維持し緊張緩和を
(VOVWORLD) -イスラエルとパレスチナの武装勢力の間の停戦を受けて、アメリカのブリンケン国務長官が現地を訪問してイスラエルとパレスチナ双方のトップと会談しました。
ブリンケン長官(写真:AFP/TTXVN) |
ブリンケン長官は「暴力への回帰を防ぐため、いまある問題に対処することが必要だ」と述べ、ガザ地区の復興支援策を発表しました。
イスラエルと、パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの間では、今月、激しい攻撃の応酬が続きましたが、21日に停戦しました。
これを受けて、アメリカのブリンケン国務長官が25日、現地を訪問し、はじめにエルサレムでネタニヤフ首相と会談しました。
会談ではネタニヤフ首相が、バイデン政権がイスラエルの自衛の権利を支持したことに感謝したのに対し、ブリンケン長官は、今後もイスラエルの安全保障に関与していくことを強調しました。
そのうえで、「暴力への回帰を防ぐため、いまある問題や課題に対処することが必要だ」と述べ、ガザ地区の人道状況の改善から始めるべきだという考えを示しました。
この後、ブリンケン長官は、ヨルダン川西岸のラマラでパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長とも会談し、ガザ地区に対し550万ドル、日本円にしておよそ6億円の緊急支援などを行うと発表しました。
アメリカとしては、経済状況の悪化が著しいガザ地区への復興支援を行うことで、まずは停戦を維持し、緊張の緩和を進めたい考えです。