ガザ地区 きょう停戦期間入りもネタニヤフ首相は強硬姿勢

(VOVWORLD) -パレスチナのガザ地区で戦闘を続けてきたイスラエルとイスラム組織ハマスは、日本時間の19日午後3時半から6週間の停戦期間に入ります。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相はビデオ声明を出し「戦闘を再開する必要がある場合は強力に行う」と述べ、停戦発効を間近に控えて強硬な姿勢を示しました。

2023年10月から続いてきたパレスチナのガザ地区でのイスラエルとハマスの戦闘は、双方の合意に基づき、19日午前8時半、日本時間の19日午後3時半から6週間の停戦期間に入ります。

合意は3つの段階からなり、第1段階の6週間の停戦期間中にハマスは33人の人質を解放する一方、イスラエルは刑務所などに収容しているパレスチナ人を釈放し、ガザ地区の人口密集地域から軍が撤退するとしています。
そして双方はこの間に協議を行い、次の第2段階では恒久的な停戦を目指すとしています。

これに関してイスラエルのネタニヤフ首相は18日夜、ビデオ声明を出し「イスラエルが第2段階に向けた協議が実を結ばないと結論づけた場合、戦闘を再開する権利はアメリカのトランプ次期大統領とバイデン大統領から全面的な支持を受けている。戦闘を再開する必要がある場合は強力に行う」と述べました。

ネタニヤフ首相が停戦発効を間近に控えて強硬な姿勢を示した背景には、ハマスに対し、警告を行うとともにみずからが率いる連立政権内部で停戦に強く反対する極右勢力に配慮を示したものとみられます。(NHK)

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