トランプ米大統領の脱退表明受けWHO 職員の採用を凍結
(VOVWORLD) -アメリカのトランプ大統領がWHO=世界保健機関からの脱退を表明したことを受けて、テドロス事務局長は職員に対しメールを送り、優先すべき活動を検討し最も重要な分野を除いて職員の採用を凍結しているなどと説明しました。
テドロス事務局長(THX/TTXVN撮影) |
アメリカのトランプ大統領は、就任初日の20日、WHOから脱退すると表明し、大統領令に署名しました。
WHOにとってアメリカは最大の資金拠出国ですが、AFP通信などによりますとテドロス事務局長は23日夜、職員にあててメールを送り、WHOの財政状況はきわめて厳しいものになったと述べました。
そして、「限られたリソースの中でどの活動を優先すべきか検討を進めている」と明らかにしました。
また、経費削減や効率性の向上が必要で最も重要な分野を除いて職員の採用を凍結し、出張経費を大幅に削減していると説明しました。
さらに、特別な事情がないかぎり会議はオンラインで行い、加盟国への技術的な支援は、最も重要なものに限定するなどとしています。
WHOのリンドマイヤー報道官は、24日、メールの内容を認めた上で「WHOだけでなく、世界の保健衛生にとって憂慮すべき事態だ。感染症などの大流行の際にはわれわれは情報を提供するし、適切な対応には情報を得ることも必要だ」などと述べ、改めて懸念を示しました。(NHK)