(VOVWORLD) - 6月19日のベトナムとニュージーランドの外交関係樹立45周年記念日にあたり、22日、ベトナムのグエン・スアン・フック首相とニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相がオンライン形式で首脳会談を行い、両国関係を全面的パートナーシップから戦略的パートナーシップへと格上げすることを発表しました。
会談で発表しているフック首相 |
会談で、フック首相は、両国の友好協力関係の全面的な発展を高く評価し、両国の貿易総額を現在の10億ドルから倍の20億ドルにするなど両国の貿易関係を拡大したいとの考えを示しました。また、ニュージーランドに対し、農産物市場を開放するとともに、ベトナムのいくつかの果物の商標づくりやバリューチェーン構築を支援するよう訴えました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「両国は国際場裏でより効果的な連携を進めています。特に、この連携は、ベトナムは20202年のASEAN議長国と、2020年から2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を務めているのに対し、ニュージーランドは2021年にAPECアジア太平洋経済協力の議長国に務める背景の中で進められています。また、両国はともに、CPTPPやRCEPなど多くの自由貿易協定に加盟しています。ベトナムとニュージーランドは、多国間主義や、法支配による世界の秩序の維持など、共有の観点と利益を持っています。この半世紀、歴史の浮き沈みがありながらも、両国は共に成長し、政治的信頼醸成や、効果的でかつ実質的な協力を益々拡大しています。これは、私とジャシンダ・アーダーン首相が本日、両国関係を戦略的パートナーシップへと格上げすることを正式に発表することの重要な基盤です。」
一方、アーダーン首相は、ベトナムの新型コロナとの闘いは印象的であると述べ、安保理非常任理事国としてのベトナムの役割と貢献を高く評価しました。アーダーン首相は次のように語りました。
(テープ)
「本日は、両国の外交関係樹立45周年を記念するチャンスであり、両国関係を戦略的パートナーシップへと格上げする重要な節目でもあります。ベトナムとニュージーランドはこの45年の両国関係の発展を誇ることができると思います。その関係は益々良好に発展していると言えます。ニュージーランドは、農業や気候変動対策、教育、経済などの分野でベトナムを支援する用意があります。」
ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、両首相は共に、同海域の最近の動きに懸念を表明し、同海域の平和・安定・航行の自由を確保することの重要性を強調しました。また、1982年国連海洋法条約は世界の海と海洋におけるすべての活動を調整する重要な法的基盤であるとし、同条約の規定によって設立された裁判所の判決を尊重するよう訴えました。