人道回廊設置へ調整も パレスチナ ガザ地区で人道状況悪化
(VOVWORLD) -パレスチナのガザ地区では境界を接するエジプトとの間で人道状況の悪化が続いています。
(写真:THX/TTXVN) |
こうした中、支援物資を搬入したり、住民を避難させたりするための人道回廊の設置に向けた動きが進んでいますが、関係国の調整には時間がかかっています。
イスラエル軍とハマスの衝突は16日も続き、ガザ地区ではこれまでに2808人が死亡した一方、イスラエル側でも少なくとも1400人が死亡し、双方の死者は4200人を超えています。
ガザ地区では人道状況が悪化していて、国連は「5日連続で電力がなく、保健、水、衛生などの必要なサービスが崩壊寸前になり、食料不安も悪化している」として、危機を訴えています。
こうした状況を改善しようとガザ地区では、境界を接する隣国のエジプトから支援物資を搬入したり、住民を避難させたりするための人道回廊の設置に向けた動きが進んでいますが関係国の調整には時間がかかっています。
アメリカのブリンケン国務長官は16日、先週に続き再びイスラエルを訪れてネタニヤフ首相やガラント国防相と会談し、改めて人道回廊の設置などについて協議したとみられます。
一連の会談後、ブリンケン長官は「アメリカは常にイスラエルを支持している」と改めて支持を表明しました。(NHK)