(VOVWORLD) -この訴訟は、イスラエル軍がガザ地区で続けている軍事作戦について、南アフリカが12月、パレスチナ住民の集団殺害などにあたりジェノサイド条約に違反しているとして、オランダ・ハーグにある国際司法裁判所に訴えていたもので、判決までの暫定的な措置として軍事作戦の即時停止を命じるよう求めていました。
1月26日のICJ本部内のスペース(ロイター撮影) |
イスラエル軍によるガザ地区への攻撃が、パレスチナ人に対するジェノサイド、集団殺害などにあたるかどうかが争われている訴訟で、国際司法裁判所はイスラエルに対して、判決を言い渡すまでの間、住民の大量虐殺などを防ぐためあらゆる手段を尽くすという、暫定的な措置を命じました。一方で裁判所は、焦点となっていた軍事作戦そのものの停止は命じませんでした。
この訴訟は、イスラエル軍がガザ地区で続けている軍事作戦について、南アフリカが12月、パレスチナ住民の集団殺害などにあたりジェノサイド条約に違反しているとして、オランダ・ハーグにある国際司法裁判所に訴えていたもので、判決までの暫定的な措置として軍事作戦の即時停止を命じるよう求めていました。
裁判所は26日、イスラエルに対してガザ地区の住民の大量虐殺などを防ぐため手段を尽くすことや、ガザ地区に確実に人道支援が届くようにすることなどを、暫定的な措置として命じました。
一方で裁判所は、焦点となっていたガザ地区での軍事作戦の停止までは、命じませんでした。
裁判所の命令を受けて、国際社会からはイスラエルに対してガザ地区の住民の安全を守るよう求める声が上がっていますが、一方で裁判所には強制的な執行力がないだけに、今後はイスラエルが実際に命令に従い、多くの住民の犠牲を出してきた軍事作戦のあり方を見直すかが、焦点となります。(NHK)