韓国 逮捕のユン大統領 午後に取り調べへ 暴徒化に衝撃広がる
(VOVWORLD) -韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領を逮捕した合同捜査本部は、19日午後、大統領を取り調べる方針です。
一方で反発した大統領の支持者の一部が裁判所の施設を破壊して暴徒化する事態となり、韓国では衝撃が広がっています。
「非常戒厳」を宣言した韓国のユン・ソンニョル大統領をめぐり合同捜査本部は内乱を首謀した疑いなどで19日、ユン大統領を逮捕しました。
韓国で現職の大統領が逮捕されたのは初めてです。
合同捜査本部に入る「高位公職者犯罪捜査庁」の関係者は、19日午後2時からユン大統領を取り調べる方針だと明らかにしています。
ユン大統領の弁護団は「大統領と弁護団は決してあきらめない」という談話を出し、捜査に対抗する構えを崩していません。
一方、ユン大統領の逮捕状を出したソウル西部地方裁判所には、反発した一部の大統領支持者が侵入して庁舎の窓ガラスをたたき壊すなど、暴徒化しました。
韓国メディアによりますと裁判所に侵入したのは100人以上で、これまでに45人が警察に拘束されました。
事態を受けて韓国の警察庁は19日午前、緊急の会議を開いたうえで「法治主義に対する重大な挑戦とみなし、法と原則に従って厳正に対処する」と強調しました。韓国メディアは、ユン大統領の支持者が裁判所の敷地内に侵入して施設を破壊する様子を繰り返し伝えていて、衝撃が広がっています。(NHK)