ザライ省農村部のフン村錦織りクラブ

(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグエン地方ザライ省プレイク市のフン村錦織りクラブは、約3年前の2022年7月9日に設立されました。ここは、少数民族ジャライ族の伝統文化の美しさを保存し、伝統的な錦織りを発展させ、地元の女性に仕事と収入をもたらす場所となっています。
ザライ省農村部のフン村錦織りクラブ - ảnh 1

フン村錦織りクラブのメンバーは、地元のジャライ族出身者である女性たちです。クラブの本部と織物展示室は、クラブ会長であるロラン・ペル錦織り職人の自宅に設置されています。メンバーたちは、クラブの本部、または自宅で織物を作ることができます。

フン村のドック村長は次のように明らかにしました。

(テープ) 

「錦織りはフン村に古くから伝わる伝統工芸であり、祖父母から子孫へと受け継がれてきました。村の女性たちはこの伝統工芸を広く紹介するため、『フン村錦織りクラブ』を結成したのです。クラブには23人のメンバーがいます。彼らは、若者への錦織り継承にも力を入れています。現在、10人の若者が錦織りを習得中です。メンバーたちは、衣服や布地などを手織りで作っています。錦織物は緻密な手作業と独特な模様が特徴です。織物は、一般的な模様の場合50万ドン(約20米ドル)、美しい模様の場合200万ドン(約80米ドル)の価格で販売されます」

ザライ省農村部のフン村錦織りクラブ - ảnh 2

完成までの時間は織物製品の種類によって異なります。1週間、2週間、あるいは1ヶ月を要する場合もあるそうです。織物はサイズやデザインも豊富で多岐にわたります。フン村錦織りクラブのメンバーであるガンさんは、次のように明らかにしました。

(テープ)

「フン村錦織りクラブは、少数民族向けの衣装、腰布、袋、スカーフなどの錦織り物を作っています。私たちが作った織物は広範に広報されなかっため、現地だけで販売されています。しかし、アメリカ、カナダ、インドなど海外からの観光客も村を訪れ、織物を買って帰りましたよ。ホーチミン市からの注文もありました」

織物の工程において、模様を織る作業は非常に複雑かつ時間を要するようです。織物の模様は多岐にわたり、主に正方形、長方形、菱形などの幾何学模様が用いられています。それぞれの模様は独自の意味を持っています。フン村錦織りクラブのメンバーは次のように語りました。

(テープ)

「模様織りは非常に難しいです。特に、女性用衣装の織りは男性用よりもさらに難しいです」

ザライ省農村部のフン村錦織りクラブ - ảnh 3織物の模様は多岐にわたり、主に正方形、長方形、菱形などの幾何学模様が用いられています。

フン村錦織りクラブの、織物展示室では、ジャライ族の従来からの織機も展示されていますので、来場者は職人からジャライ族の風俗、習慣、独特な文化、村の伝統的な織物技術について説明を受け、実際に織物体験もできるということです。

ロラン・ペル錦織り職人の娘であるローラン・ハンさんは、観光客にベトナム語、英語、ジャライ族の言葉で説明する役割を担っています。

(テープ)

「ジャライ族出身の女性にとって、織物は伝統工芸であることから、習得は必須です。彼女たちの主な生業は農業ですが、織物は副業として位置づけられています。昼間は畑仕事に従事し、夜間は織物にいそしみ、家計の足しにしています。クラブは、フェイスブックや、ティックトックなどのソーシャルメディアを通じて織物を販売しています」

フン村錦織りクラブはザライ省プレイク市農村部の社会経済開発におけるハイライトとなっています。

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